20250428 正しい利益率の基準はいくらなのか？

【要旨まとめ】 ・適正価格は「誰にとってか？」を考えることから始まる（顧客か自分か）。 ・自分が生きていける利益額を基準に逆算して価格設定するのが基本。 ・利益が出ないと事業は持続不可能。副業なら例外もあるが、本業ならなおさら重要。 ・価格は3C（自社、顧客、競合）と4P（商品、価格、流通、販促）のバランスで考える。 ・安くすると売れるが利益が取れず、高くしすぎると売れない。重要なのはその中間。 ・適正価格は試行錯誤と検証で見つけるもの。オンライン販売は価格検証がしやすい。 ・損益計算書（PL）を自分で作り、利益目標から逆算することで戦略を立てやすくなる。 ・結論は“考えても出ない”ではなく、“自分で決めて出す”もの。 ・自社サイトでは比較されにくいため、価値を伝えれば高価格でも売れる可能性がある。 ・値上げはしんどいが、新しい顧客が定着すればむしろ安定化する。 ・モールは価格競争が激しいため、コントロールしにくいが分かりやすい。 ・自社サイトは自由度が高い分、設計と戦略が大事。 【整文】 こんにちは！ 今回は「商品の価格設定、どこが適正なのか？」という、オンラインサロンのメンバーさんからの相談をもとに、お話をしていきます。 いただいた質問は、「商品の価格を見直して少し安くしてみたけど、月に15件程度しか売れておらず、これが適正価格かどうか分からない。三浦さんはどんな基準で価格を決めていますか？」というものでした。 この質問、とても良い問いかけだと思います。 まず大切なのは、「適正価格とは誰にとって適正なのか？」という視点です。 自分が売る立場なのか、買う立場なのか。それによって基準がまったく違ってきます。 でも、基本的に僕が重視しているのは「自分の事業が続けられるかどうか」での価格設定です。利益が出なければ、どんなに良い商品でも事業は継続できません。 副業であれば、多少赤字でも問題ないかもしれませんが、本業でやっているなら「食っていく」ことを最優先にしなければいけません。 そのためにはまず、自分が必要とする生活費から逆算して利益目標を決め、それに見合った価格を探る必要があります。 そして価格設定で大事になるのが、3C（自社、顧客、競合）と4P（商品、価格、流通、販促）の考え方。 この中でも「プライス＝価格」は、商品が売れるかどうかに直結する非常に大きな要素です。 安ければ確かに売れやすい。でも利益が薄くなります。 逆に高くすると利益は増えますが、売れづらくなります。 この“中間”の価格帯——「最も利益が取れて、回転率も良い価格」を見つけていくのが大事なんです。 なので、最初から適正価格がパッと出るわけではなく、試行錯誤して探るしかありません。 特にオンライン販売の場合は、日々価格を変えてテストすることが簡単にできるので、その利点を活かしましょう。 よくある質問に「値上げしてもいいんですか？」というのがあります。 答えはYES。モールで売っている場合でも、日によって価格を変えて、注文率を見ながらベストな価格を探ってください。 そして、ビジネスをやるなら、PL（損益計算書）を自分で書いてみることを強くおすすめします。 数字から逆算していくことで、「これなら続けられる」という価格や利益の目標を見つけられるはずです。 「考えても答えが出ない」と悩む人も多いですが、実は答えは“出すもの”なんです。 ビジネスに正解はありません。でも、「自分で決めて動く」ことが、唯一の解なんです。 また、自社サイトでは他社との価格比較はあまりされません。 楽天やAmazonのようなモールでは価格が命ですが、自社サイトは“誰がどんな思いで作った商品か”を伝えることで、価格の高さも納得してもらえます。 僕自身も最近プロテインを販売開始しましたが、値段は高め。でもプロモーションやコンセプトをしっかり伝えることで、6000円超えでも700個以上売れています。 最終的に価格設定で大事なのは、自分が「どれくらい稼ぎたいか」と「どういうお客さんにどんな価値を届けたいか」です。 安くして売るのも戦略のひとつ。でも高くして、しっかりと価値を伝えることも立派な戦略です。 結論。価格は人によって最適解が違います。 だからこそ「どの価格帯で一番利益が残り、商品が回転するか」を実験して見つけていきましょう。 そして何より大切なのは「自分で決めて動くこと」。 その積み重ねが、ビジネスを強くしてくれます。 音声はこちら▶︎

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