WEBスキルがない人ほど、「AI制作」と「縦型動画」に振り切ろう これからECで商品を販売していくうえで、避けて通れない課題があります。 それは、圧倒的な量の情報を発信し続けることです。 メールマガジン、ブログ、商品ページ、SNS投稿、広告、動画。 競合ブランドがAIを活用しながら、次々とコンテンツを発信しているなかで、「メルマガは2週間に1回」「SNSは余裕があるときだけ」というペースでは、残念ながらお客様との接点を十分につくれなくなっています。 もちろん、もともとWEB制作が得意ではない人にとって、ページや画像、動画を大量に作るのは簡単ではありません。 ただ、ビジネスの世界では「できない」で終わると、そのまま売上が取れないという結果になってしまいます。 では、WEBスキルがない人は、これから何を身につければいいのでしょうか。 僕は、すべてを器用に覚えようとするのではなく、次の2つに振り切るのがよいと考えています。 AIを使ったテキスト制作と、スマートフォンで撮影する縦型動画です。 AIで作ったページは、いずれ似たものばかりになる 現在は、ClaudeやGeminiなどを使えば、専門的なコーディング知識がなくても、LPや商品ページを作れるようになりました。 これは非常に便利です。 一方で、実際にAIで作られたページをいくつも見ていると、商品は違っても、構成やデザインがよく似ていることに気づきます。 AIにページ制作を任せる人が増えれば増えるほど、見た目だけで差をつけるのは難しくなるでしょう。 だからこそ、重要になるのがテキストの中身です。 なぜこの商品を作ったのか。 ほかの商品と何が違うのか。 どんな人に届けたいのか。 どのような悩みを解決するための商品なのか。 使うことで、生活がどのように変わるのか。 こうしたブランド独自の情報までAIに丸投げしてしまえば、どこかで見たような言葉しか出てきません。 AIは文章を作るための道具として使い、ブランドの軸になる情報は、オーナー自身が持っている経験や考えから引き出す必要があります。 AIコンテンツが増えるほど、消費者は情報に疲れていく 現在のSNSには、最初のインパクトは強いものの、見終わったあとに何も残らないコンテンツが増えています。 XやInstagram、TikTokを見続けたものの、「時間を使った割に、何も得られなかった」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか。 AIによって誰でも大量のコンテンツを作れるようになると、この傾向はさらに強まります。 中身が薄くても、強いタイトルや刺激的な冒頭を作れば、一時的に数字を取れるようになるからです。 しかし、そのような情報が増え続ければ、消費者はやがて情報収集そのものに疲れていきます。 そこでブランドに必要になるのが、お客様が無理なく情報を受け取れる流れです。 まず動画で興味を持ってもらう。 興味を持った人に、商品ページやブログの文章を読んでもらう。 そして、最後はテキストによって購入を判断してもらう。 この流れを設計することが重要です。 興味を持ってもらうなら動画、購入を決めてもらうならテキスト テキストには、商品の特徴や根拠を詳しく伝えられるという強みがあります。 一方で、興味がない段階の人に「長い文章を読んでください」と伝えても、面倒だと思われて終わる可能性があります。 最初の興味を引くためには、やはり動画が強いのです。 実際に、ほとんど売上が立っていなかった小規模EC事業者に、スマートフォンで商品説明の縦型動画を撮影してもらい、SNSへ投稿して広告でも配信した事例があります。 動画を見て商品が気になった人がサイトを訪れ、ページ内のテキストを読んで購入する。 この流れを作ったことで、それまで数万円程度だった売上が、数十万円規模まで伸びたケースが複数ありました。 ここで大切なのは、動画だけで商品を売ろうとしていないことです。 動画の役割は、商品やブランドに興味を持ってもらうこと。 商品ページやブログの役割は、疑問や不安に答え、購入の判断材料を渡すことです。 動画とテキストには、それぞれ異なる役割があります。 動画は、凝った編集をしなくてもいい 「動画を作りましょう」と言うと、多くの人が編集を学ばなければいけないと考えます。 テロップを入れる。 不要な間をカットする。 効果音をつける。 画面を切り替える。 しかし、小規模なECブランドが最初からそこまでやる必要はないと考えています。 スマートフォンを縦にして、友人や家族とビデオ通話をするような距離感で商品について話す。 最初はそれだけでも十分です。 最低限、動画の内容が分かるタイトルを画面に入れておけば、すべての言葉にテロップをつける必要もありません。 むしろ、似た編集の動画が増えすぎたことで、テンポよく作り込まれた動画を見ても、内容が頭に残らないと感じる人が増えている可能性があります。 編集された動画は、確かに見やすい。 しかし、見やすさと伝わりやすさは、必ずしも同じではありません。 少し間があったり、言い直したりしながら話す動画のほうが、その人らしさや本音が伝わることもあります。 縦型動画は、オンライン上の接客になる 縦型動画の大きな特徴は、スマートフォンのビデオ通話に近い画角になることです。 まるで友人や家族と話しているような距離感が生まれるため、横型の動画よりも親近感を持ってもらいやすい可能性があります。 特に、小規模なECブランドでは、「何を販売しているか」だけでなく、「誰が販売しているか」が購入の判断材料になります。 大手企業のような知名度がないからこそ、オーナーの顔や声、考え方そのものが信頼につながるのです。 顔を出すことに抵抗がある場合は、商品の使い方や製造風景などを手元だけで撮影しても構いません。 ただし、できれば自分の声で話してみてください。 声には、文章や画像だけでは伝わらない人柄が表れます。 ブランドオーナーは、お客様が知らないことを知っている ブランドを運営している人にとって当たり前のことでも、お客様にとっては初めて知る情報である場合があります。 原材料を選んだ理由。 一般的な商品との違い。 おすすめの使い方。 よくある失敗。 商品が完成するまでの背景。 お客様からよく聞かれる質問。 これらを説明するだけでも、十分に価値のあるコンテンツになります。 「動画で話せるような特別な知識がない」と考える必要はありません。 普段、店頭や問い合わせ対応で説明している内容を、そのままオンラインへ持ってくればよいのです。 対面での接客には、派手な編集も効果音もありません。 それでも、お客様は話を聞き、納得し、商品を購入します。 縦型動画も、その延長として考えれば、必要以上に難しく感じなくなるはずです。 発信量はAI、人間らしさはオーナー自身が担当する AIが進化すれば、文章や画像、動画の編集作業は、さらに簡単になっていくでしょう。 だからこそ、人が担当するべき部分は、よりはっきりしてきます。 ブランドに必要な情報を整理し、大量のテキストを作る部分はAIに手伝ってもらう。 商品への思いや経験、人柄を伝える部分は、オーナー自身が縦型動画で話す。 つまり、発信の量はAIで増やし、信頼は人間らしさでつくるということです。 WEB制作や動画編集が得意ではない人が、すべての技術を一から習得しようとすると、発信を始めるまでに時間がかかります。 それよりも、まずはAIを使って商品ページやブログの情報を充実させ、スマートフォンで一本の動画を撮ってみる。 完璧な一本を作るのではなく、さまざまな切り口で何本も試すことが重要です。 一本投稿しただけで、大きな成果を期待するべきではありません。 商品の特徴、開発背景、使い方、よくある質問、お客様に知ってほしいこと。 切り口を変えながら発信を重ね、その反応を見て改善していく。 その積み重ねが、小さなECブランドの大きな強みになります。 これからは、作り込まれたコンテンツだけが評価される時代ではありません。 AIによって整った情報が簡単に作れるようになるほど、誰が、どのような思いで話しているのかが重要になります。 WEBスキルに自信がない人こそ、AI制作と縦型動画に振り切ってみてください。 高度な技術がないことは、発信しない理由にはなりません。 スマートフォンを縦に持ち、自分の言葉でお客様に話しかける。 そこから、新しい売上のきっかけが生まれる可能性があります。 音声はこちら▶︎