今回は週末ということで、少し雑談も交えながら、最近進めている中国での商品製造や新ブランドについてお話しします。 実は11月、中国で開催される大規模な展示会に行こうと思っています。 以前から「一度行った方がいい」と何度も言われていたのですが、なかなかタイミングが合わず行けていませんでした。 ただ、実際に中国での商品開発を進めてみて、今はかなり強く思っています。 「これ、現地に行った方が圧倒的に早いやん」 今回は、なぜそう思うようになったのか。 そして現在進めているベアフットシューズ、新ブランド「MOVE HACK」の商品開発、SKUの考え方、さらに最近の広告運用についてもまとめてお話しします。 11月、中国の大規模展示会に行きます 以前から行きたいと思っていた、中国で年2回開催される非常に大きな展示会があります。 日本のギフトショーのようなイメージですが、聞いている話では規模がとにかく大きい。 1日では到底回りきれないほどの広さで、中国のOEM工場なども数多く出展しているそうです。 商材のカテゴリーによってフェーズ1、フェーズ2、フェーズ3と開催期間が分かれていて、僕が興味を持っている生活雑貨などはフェーズ3。 11月頭に開催されるので、今回は必ず行こうと思っています。 実は春にも行こうとして、飛行機まで予約していました。 ところが、いろいろあって結局キャンセル。 今になって、 「あのとき行っておけばよかった」 とかなり後悔しています。 なぜなら、この数ヶ月、中国での商品製造を実際に進めてみて、現地で直接商品や工場を見ることの価値をものすごく感じているからです。 健康食品だけでなく「運動」まで広げたい 三浦拓也商店は、これまでプロテインやサプリメントなど、体の健康や栄養に関する商品を中心に展開してきました。 ただ、最近は栄養だけではなく、 「体を動かすことまで含めて健康を考えたい」 と思うようになっています。 そこで新しい商品を探している中で見つけたのが、「ベアフットシューズ」というカテゴリーでした。 簡単にいうと、裸足に近い感覚で歩ける靴です。 一般的なスニーカーに比べてソールが非常に薄く、僕が気に入って履いていたものは、地面の感覚がかなり直接足に伝わってきます。 いろいろなブランドの商品を買って試したのですが、「ベアフットシューズ」と呼ばれていても、意外とソールが厚いものもありました。 その中で、 「これこそ自分が求めていたものだ」 と思える商品に出会いました。 実際に履いて歩いたりジョギングしたりすると、普通のスニーカーとの違いをかなり感じます。 そして何より、 「自分が毎日履きたい」 と思えた。 僕は商品開発をするとき、この感覚をかなり大事にしています。 「自分が欲しいベアフットシューズ」を中国で作る そこで、自分が欲しいと思えるベアフットシューズを作れないかと考えました。 既存の商品には、機能は好きだけれどデザインが自分の好みではなかったり、価格が高かったりと、いくつか気になる部分がありました。 だったら、 ソールはしっかり薄い 日常的に履きやすい デザインはもっとシンプル 手に取りやすい価格にする という商品を自分で作ってみよう、と。 そこからAlibabaなどを使って中国の工場を探し、サンプルを作り、修正を重ねてきました。 現在はかなり納得できるサンプルまで完成しています。 ロゴやパッケージのデザインも進めていて、あとは製造を待つ段階。 順調にいけば9月頃から販売を始められそうです。 Alibabaで10時間かかったことが、対面なら10分で終わる 今回、中国製造をやってみて一番感じたのが、 オンラインだけの商品開発は、とにかくやり取りに時間がかかる ということです。 素材を確認する。 サイズを確認する。 価格を確認する。 パッケージについて相談する。 一つひとつメッセージでやり取りして、サンプルを送ってもらって、また確認する。 これだけでもかなり時間がかかります。 そんな中、東京ビッグサイトで開催されていた展示会に行き、OEM工場の担当者と直接話す機会がありました。 そこで、 「この商品はいくらですか?」 「こういう仕様にできますか?」 「パッケージはどうなりますか?」 「ここにプリントできますか?」 と聞いていくと、その場ですぐ答えが返ってくる。 商品を触れるし、試着もできる。 パッケージのサンプルもその場で見られる。 そこで思いました。 「Alibabaで10時間以上やり取りしていたことが、対面なら10分で終わるやん」 と。 もちろんオンラインで中国OEMができるのは非常に便利です。 ただ、本気で商品開発をしていくなら、一度現地へ行って工場や商品をまとめて見る方が圧倒的に効率がいい。 これが11月に中国へ行こうと決めた大きな理由です。 新ブランド「MOVE HACK」を立ち上げます 今回のベアフットシューズを皮切りに、新しく「MOVE HACK」というブランドを立ち上げようと思っています。 靴だけではありません。 今後は機能性のあるアパレルも作りたい。 例えば、運動するときにも着られて、汗をかいても快適で、それでいて普段着としても違和感がないシンプルなインナー。 こういう商品を作りたいと思って、現在いろいろな生地のサンプルを取り寄せています。 ただ、アパレルも実際にやってみると難しい。 同じように見える生地でも、着て運動して汗をかいてみると着心地が全然違います。 汗をあまり吸わないものもあれば、逆に吸いすぎてびちゃびちゃになるものもある。 サンプルを一つ取り寄せるたびに送料もかかります。 これも結局、 「現地で一気に生地を見た方が早いやん」 という話になってくるんですよね。 だから今回の中国出張では、靴だけではなく、アパレルや生活雑貨、便利な調理器具なども含めて、かなり幅広く見てきたいと思っています。 最初のベアフットシューズは「黒だけ」にした 今回のベアフットシューズでは、商品開発とは別にもう一つ悩んだことがあります。 それがSKUです。 最初は黒と白の2色を考えていました。 工場からも、 「白も入れた方がいい」 と言われていました。 ただ、靴の場合はサイズがあります。 色を増やせば、 色 × サイズ で一気にSKUが増えます。 しかも最初のMOQは500足。 そこで三浦拓也商店のお客様にアンケートを取ってみたところ、黒を選ぶ人が約8割、白が約2割でした。 もちろん白を用意すれば、その2割のお客様にも対応できます。 でも、その2割を取りにいくためにSKUを増やし、在庫管理のコストを上げる必要があるのか。 僕はそこに疑問を持ちました。 結果、最初は黒だけでいくことにしました。 白を見せることで結果的に黒が売れる可能性もありますし、「カラーバリエーションがあった方が売れる」という意見もありました。 それでも今回は、 まず黒だけでやってみる。 そして実際に売れて、 「これはいける」 となったら次に白を追加すればいい。 最初からすべてのお客様を取りにいくのではなく、小さく始めて結果を見ながら広げる方を選びました。 500足は本当に多いのか? 最初のMOQは500足です。 500と聞くと、かなり多く感じるかもしれません。 ただ、最近は少し考え方が変わってきました。 商品そのものが良くて、すでにお客様との信頼関係があり、販売できるリストが蓄積されているのであれば、 「500個って、意外と売れるんじゃないか?」 と思っています。 実際、別の商品でもLINEなどで販促した結果、短期間で一気に売れた経験がありました。 だから今回も、まずは三浦拓也商店のお客様に販売します。 そこで自分がこれまで積み上げてきた信頼が、どの程度商品の初動につながるのか。 これはかなり楽しみにしています。 商品ができてから販促を始めるのでは遅い 一方で、今回すでに反省していることもあります。 それが販促素材の準備です。 サンプルを1足ずつしか取り寄せておらず、しかも現在手元にあるものにはロゴが入っていません。 商品が入荷する9月頃になって、ようやく本格的な素材を作れる状態になってしまいました。 これはかなり非効率でした。 事前集客をするのであれば、商品完成前からモデル撮影や動画撮影、広告素材の制作を進めたい。 そのためにはサンプル段階から、 ロゴ入りサンプルを作る 必要なサイズを複数用意する モデル撮影をする 商品写真・動画を撮る LINEなどで事前集客する というところまで逆算しておくべきでした。 これは今回やってみて分かったことです。 次の商品開発では、かなり早い段階から販促まで考えてサンプルを作ると思います。 AIだけではなく、今回はモデル撮影もやりたい 商品画像については、もちろんAIも使えると思っています。 ただ、今回の商品では、最初のブランドイメージを作る部分についてはきちんとモデルを使って撮影したい。 AIで作った素材には、どうしても「AIっぽさ」が出る場合があります。 特にブランドを立ち上げる最初の段階では、 「このブランドはこういう世界観です」 というビジュアルの軸をしっかり作っておきたい。 そのため今回は、モデルやカメラマンにお願いして、本気で撮影することも検討しています。 一度きちんとした素材を作っておけば、その後AIを組み合わせて展開することもできる。 最初のブランドの土台については、コストをかける価値があると思っています。 広告費を大きく使ったことで、その後の売上が変わった 今回の雑談では、最近の広告運用についても質問をいただきました。 「広告予算をかなり使ったあと、実際に注文は増えましたか?」 という質問です。 これは、かなり増えました。 6月はかなり大きく広告費を使いました。 当然、そのタイミングだけを切り取れば赤字です。 ただ、その後広告費を抑えた7月にも売上が伸び、広告の費用対効果が改善した状態が続きました。 ここから感じているのが、 広告費は、その瞬間の売上だけを見て評価できない ということです。 今はMeta広告を中心に、既存顧客を除外して新規顧客のコンバージョンを徹底して取る運用をしています。 CPAが多少高くてもコンバージョンを積み重ねる。 最初は赤字になる。 ただ、そこで機械学習が進んで、成果の出るキャンペーンが見つかってくると、徐々に広告効率が改善してくる。 その状態まで作ったうえで広告費を調整すると、売上を伸ばしながら利益を回収できる可能性がある。 最近、その「さじ加減」が少しずつ分かってきました。 もちろん、広告費を使えば必ず成功するという話ではありません。 僕自身、かなり大きな金額を実際に使ったからこそ得られた経験です。 ただ、広告を単純に、 「今日1万円使って、今日いくら売れたか」 だけで考えるのではなく、先行投資として捉える視点は必要だと思っています。 商品開発は「作る」だけでは終わらない 今回ベアフットシューズを開発して改めて感じているのは、商品開発は商品を作るだけでは終わらないということです。 工場を探す。 サンプルを作る。 自分で使う。 価格を決める。 SKUを決める。 撮影する。 事前集客する。 広告を作る。 販売する。 在庫を回す。 全部がつながっています。 そして、実際にやってみないと分からないことが本当に多い。 今回も、 「サンプルは最初から複数作っておけばよかった」 「ロゴも早く入れておけばよかった」 「中国に直接行った方が圧倒的に早かった」 など、すでにたくさん失敗しています。 でも、この失敗が次の商品開発ではそのまま経験値になります。 だから11月は中国へ行って、実際に商品を見て、工場の人と話して、もっと視野を広げてこようと思っています。 そしてサロンメンバーの中にも中国製造やOEMに興味がある方がいれば、一緒に行けたら面白いですよね。 新しいブランドを作り、新しい商品を作り、広告を使って販売する。 最近はこれらが少しずつつながってきていて、かなり仕事が楽しい状態になっています。 まずは9月頃のベアフットシューズ販売に向けて、しっかり準備を進めていきます。 音声はこちら▶︎