新商品「シューズ」が完成!11年健康食品を売ってきた三浦が、新しいカテゴリーに挑戦する理由 今回は週末ということで、少しゆるめに近況を話していきたいと思います。 実は、サロンの中では以前からちょこちょこ話していた新商品のシューズが、ほぼ完成しました。 順調にいけば、9月下旬頃から販売を開始できる予定です。 僕はこれまで11年間、健康食品やサプリメントを中心にECをやってきました。 そんな僕がなぜ突然「靴」を作ることになったのか。 そして、中国製造初心者の僕がAlibabaで工場を探し、失敗もしながら商品を形にするまで何をしてきたのか。 今回は、新商品開発の裏側についてまとめて話していきます。 11年間、ずっと健康食品を売ってきた 僕の会社、株式会社モノリスは11年間ずっと健康食品やサプリメントを扱ってきました。 三浦の今の業態になってからも7〜8年くらいになります。 これまでサプリメントやプロテインなど、累計で40種類くらいの商品を作ってきました。 そもそも僕がサプリメントを販売し始めたのは、独立する前に勤めていた会社の取引先に、サプリメントをOEMで作っている会社があったことがきっかけです。 独立した以上、まずは食っていかなければいけない。 「何を仕入れればいいのか」「どうすれば効率よく商品を作れるのか」「どこなら自分にも勝ち筋がありそうなのか」 いろいろ考えた結果、とりあえずサプリメントを販売してみようと思って始めました。 実際にやってみると、クリエイティブや売り方を工夫すれば商品が売れることも分かってきた。 そこから商品開発も覚えて、OEMでも商品を作れるようになりました。 自分自身もダイエットをしたり、健康について勉強したりする中で知識が増え、最終的には「このあたりの栄養素を重点的に摂っていれば、多くの人にとって十分なのではないか」という自分なりの結論にもたどり着きました。 現在販売している「イートハック」という断食プロテインと「BOOST B」を作ったのも、その考えがあるからです。 商品には自信がある。でも、正直ちょっと飽きていた 今販売している商品自体には自信があります。 広告もやっている。SNSもやっている。売上もそれなりに作れている。 だから事業としては、決して悪い状態ではありません。 ただ、正直に言うと僕自身が健康食品を作ることに少し飽き始めていました。 去年も新しいプロテインを作ったり、クレアチンを作ろうとしたり、プロテインスープを考えたりしました。 でも、途中で、 「これ、自分が本当にやりたいことじゃないな」 と思ってやめてしまった。 だったら新商品ではなく広告を変えてみよう、プロモーションを変えてみよう、コミュニティを作ってみよう、Instagramをやってみよう……。 そんな試行錯誤を続けていました。 今期は利益が出ていたこともあり、5月、6月にはかなり広告費も使いました。 そこで改めて、 「俺、広告でもまだ全然いけるじゃん」 という感覚も得られました。 だから既存事業をやめるわけではありません。 断食プロテインというカテゴリーは、広告やSNSを使ってこれからも広げていきます。 ただ、それとは別にもう一度、新しい商品をゼロから作りたくなったということです。 健康食品だけで「健康」は作れない もうひとつ、僕の中で健康に対する考え方が変わってきました。 それが、 健康食品だけでは健康は手に入らない。 ということです。 当然、運動もしなければいけない。 とはいえ、 「じゃあジムに通って、ずっと筋トレしましょう」 と言われても、なかなか続かないじゃないですか。 僕自身、半年くらい週4回のかなりきつい筋トレをやったことがあります。 実際、身体も少し大きくなったし、体組成計で測った筋肉の質を示す数値も上がりました。 ただ、同時に思いました。 **「これはずっと続けられない」**と。 そこで興味を持つようになったのが、ストレッチやウォーキング、海外で「モビリティ」と呼ばれているような運動です。 もっと日常生活の中でできる運動を使って、健康を作れないだろうか。 そんなことを考えるようになりました。 「筋肉を増やす」より「今ある筋肉を使えるようにする」 この考えを深めるきっかけになったのが、パーソナルトレーナーとの会話でした。 その方が言っていたのが、 「筋トレは筋肉をつけることだけが目的ではなく、筋力を上げることも大切なんです」 という話です。 例えば50代以上の女性の中には、2kg程度のダンベルを持って腕を上げる動作を5回することすら難しい人がいる。 でも、それを毎日少しずつ続けて3ヶ月もすると、できるようになってくる。 では、見た目にものすごく筋肉が増えたのかというと、そうではない。 もともと持っている筋肉を、うまく使えるようになった。 この話を聞いたとき、 「これだ」 と思いました。 全員がボディビルダーのように筋肉を増やす必要はありません。 むしろ日常生活で使えていなかった筋肉を、ちゃんと使える状態にしていく。 それなら、もっと多くの人が取り組めるんじゃないかと思ったんです。 「歩くこと自体を筋トレにできないか?」 そこで僕が考えたのが、 ウォーキングを筋トレにする という発想でした。 歩くことなら、多くの人が毎日やっています。 僕自身も歩くのが好きです。 だったら普段のウォーキングに少し負荷を加えることで、特別なトレーニングをしなくても身体を動かせるようにならないか。 ちょうどその頃、サロンメンバーから中国の展示会や中国製造について教えてもらう機会がありました。 そこでAlibabaをひたすら検索し始めました。 最初は、 「2万円以上で売れそうなもの」「原価がこれくらいのもの」「競合が少なそうなもの」 という感じで、いわゆる売れそうな商品を探していました。 でも、全然ピンとこなかったんです。 「なんか違うな」と。 そこで売れそうなものから考えるのをやめて、自分がそのとき興味を持っていたストレッチやウォーキングから考えていきました。 その結果、たどり着いたのがベアフットシューズでした。 海外で見つけた「ベアフットシューズ」 ベアフットシューズとは、簡単に言えば裸足に近い感覚で歩ける靴です。 興味を持ってからは、海外ブランドの商品をたくさん買いました。 実店舗にも行って、実際に履いてみました。 すると、 「これ、俺めっちゃ好きだわ」 となったんです。 一般的なスニーカーのような厚いクッションがなく、ほぼ自分の足で地面を捉えて歩く感覚があります。 普通の靴より楽になる商品ではありません。 むしろ逆です。 歩くのがしんどくなる。 でも、僕はこの「しんどさ」に価値があると思いました。 普段のウォーキングで、今まで使えていなかった部分まで使う。 だったら、この体験自体を商品にできるんじゃないか。 そこから「自分でベアフットシューズを作ろう」と決めました。 Alibabaで5社に連絡。中国製造は簡単ではなかった 方向性が決まったら、Alibabaで工場探しです。 いくつもの会社を調べて、最初は5社ほどにDMを送りました。 ところが、そのうち3社くらいはまともに会話が成立しない。 最終的に2社に絞り、そのうち1社と先にサンプル製作を進めることにしました。 最初は、 「すごくスムーズにプロジェクトを進めてくれるな」 という印象でした。 ところがサンプルを発注してから、雲行きが怪しくなります。 確認をほとんどせず、どんどん勝手に進めてしまう。 「これ、やばいやつだな」 と思い始めました。 案の定、その工場とはうまくいきませんでした。 サンプル製作に約5万円を払いましたが、それで終了。 しかもサイズ確認すら十分に行われておらず、届いた靴は僕の足には小さすぎました。 もちろん、めちゃくちゃ腹は立ちました。 でも、 「これは勉強代だな」 と割り切りました。 工場選びで重要だったのは「コミュニケーション」 その後、別の会社を探しました。 最初にやり取りしていたのは、中国でも靴製造が盛んな福建省周辺の会社でしたが、次にやり取りを始めた河北省の商社はコミュニケーションが非常にスムーズでした。 最終的には、こちらにお願いすることにしました。 サンプルも完成し、製造工程の写真も送ってくれる。 パッケージも作り、日本国内で販売するために必要な表示についても確認する。 そうやって一つずつ進めて、ようやくあとは本生産して商品を届けてもらうところまで来ました。 中国製造を経験して改めて思ったのは、単純に「安く作れる工場を探せばいい」という話ではないということです。 こちらの意図を理解してくれるか。 必要な確認を取ってくれるか。 進捗を共有してくれるか。 初心者だからこそ、コミュニケーションが取れる相手を選ぶことはかなり重要だと感じました。 開発したシューズのソールはわずか4mm 今回作ったシューズの大きな特徴のひとつが、ソールの薄さです。 厚さは約4mm。 だから地面の感覚がかなり直接伝わります。 石を踏めば、 「あ、今、石を踏んだな」 と分かるくらいです。 僕自身、普段はクッション性の高いシューズも履いています。 そうした靴は足をサポートしてくれるので、速く歩いたり走ったりしたいときにはすごく便利です。 だから僕は、どちらか一方が正しいという考えではありません。 最近は目的によって靴を使い分けています。 有酸素運動としてスピードを出して走りたいときには、クッション性や反発力のあるシューズを履く。 一方で、自分の足を使って歩くことを意識したいときには、今回のような薄いソールのシューズを使う。 そういう使い分けです。 「ベアフットシューズ」として売るつもりはない 商品そのものは、いわゆるベアフットシューズのカテゴリーに入ります。 ただ、僕はこれを単純に、 「ベアフットシューズです」 と言って売るつもりは、今のところありません。 日本ではまだベアフットシューズ自体の認知度が高くありません。 海外ブランドには強い世界観を持ったブランドもありますし、日本でも一部の人たちには知られるようになっています。 ただ、一般層まで広く浸透しているカテゴリーではない。 だから僕は、以前「断食プロテイン」というカテゴリーを作ったように、商品そのものではなく、新しいカテゴリーや新しい使い方を提案したいと思っています。 今回でいえば、 「ウォーキングを筋トレにする」 という考え方です。 この商品をどう表現し、どんなカテゴリーとしてお客様に届けるのか。 ここは、これからかなり考えていきたいところです。 買い切り商品だからこそ「紹介される仕組み」を考えたい サロンメンバーから、 「靴はサプリメントより購入サイクルが長いと思いますが、どのような施策を考えていますか?」 という質問もいただきました。 確かにその通りです。 サプリメントのように毎月購入してもらう商品ではありません。 基本的には買い切りの商品です。 だからまずは、単品・単発でもしっかり利益が出る状態を目指します。 そのうえで僕が今回実験してみたいのが、 「どうすればお客様から人に紹介してもらえるのか」 ということです。 商品を気に入ってもらい、その人が誰かに話したくなる。 そのためにコミュニティのようなものも作れるかもしれない。 D2Cで買い切りの商品を扱ううえで、この「紹介される仕組み」は今後かなり考えていきたいテーマです。 次はアパレル。中国の展示会にも行ってきます 今回、半年くらいかけてようやくシューズを形にすることができました。 僕はかなり飽き性ですし、細かいことへの対応も得意ではありません。 新しいことに対して腰が重いところもあります。 だから自分でも、 「よくここまで形にしたな」 と思っています。 そして、このシューズだけで終わるつもりもありません。 僕自身、毎日のように歩いているので、 「歩くときに、これがあったらもっと便利なのに」「こうなっていたらもっと快適なのに」 と思うことがたくさんあります。 シューズの次には、アパレルも作りたい。 そのため、秋には中国の展示会にも実際に足を運ぶ予定です。 既存のプロテイン事業については、商品そのものには自信があるので、広告やSNSを使ってさらに伸ばしていく。 一方で、それとは別にゼロから新しい商品を作り、新しいブランドを育てる。 そんなことにも挑戦していきます。 「売れそうなもの」ではなく、自分が本当に欲しいものを作る 今回の商品開発を振り返ると、最初はAlibabaを見ながら、 「何なら高く売れるだろう?」「競合が少ない商品は何だろう?」 という探し方をしていました。 でも、それでは結局、作りたいものが見つかりませんでした。 方向性が見えたのは、 自分が毎日やっていること、自分が興味を持っていること、自分自身が欲しいと思えるもの から考え始めてからです。 11年間同じ業界でECをやっていても、新しいことを始めれば普通に失敗します。 実際、今回も工場選びで5万円を無駄にしました。 それでも、やってみたから中国製造の流れも分かったし、工場や商社との付き合い方も少し分かるようになりました。 そして何より、久しぶりにゼロから新しい商品を作る面白さを感じています。 9月下旬頃の販売開始を目指して、ここからはプロモーションやカテゴリー作りも進めていきます。 「ウォーキングを筋トレにする」という考え方を、どう商品として広げていくのか。 ここからが本番です。 音声はこちら▶︎