ついに始まるスニーカー販売!AI時代の商品開発と「売れる訴求」の作り方 こんにちは、三浦です。 今日は、僕が新しく始めるスニーカー販売についてお話ししたいと思います。 今年に入ってから準備を進めてきた中国OEMの商品が、いよいよ10月から販売開始となります。 今回販売するのは、「ベアフットシューズ」と呼ばれる、裸足に近い感覚で歩けるスニーカーです。 ブランド名は**「MOVE HACK(ムーブハック)」**。 商品開発にはいろいろな苦労がありましたが、ようやく販売できるところまで来ました。 そして今、僕が一番考えているのは「この商品をどうやって売るか」ということです。 今回は、新ブランド立ち上げの裏側から、訴求軸の考え方、AIを使った商品開発、SNSの運用方法まで、実際に僕が取り組んでいることを紹介していきます。 1. 中国OEMに挑戦して、ようやくスニーカー販売が始まる そもそも、僕が中国で商品を作ろうと思ったきっかけは、サロンメンバーさんからの提案でした。 以前から中国製造に詳しいメンバーさんがいて、「中国の製造についてもっと調べた方がいいですよ」「広州交易会に行きませんか?」と声をかけてもらっていたんです。 僕自身、これまでプロテインやサプリメントを中心に販売してきましたが、正直なところ、少し違う商品にも挑戦してみたい気持ちがありました。 そこで、中国でどんなものが作れるのか、いろいろとリサーチを始めました。 本格的に商品開発を進め始めたのは、おそらく3〜4月頃だったと思います。 そこからサンプルの手配や工場とのコミュニケーションなど、さまざまな問題がありました。 中国OEMは、商品を選んで発注すれば簡単に完成するというものではありません。 サンプルを確認し、仕様を調整し、工場とやり取りを重ねながら、少しずつ形にしていく必要があります。 そんな紆余曲折を経て、ようやく販売開始できる段階まで来ました。 ただ、実はまだLP(ランディングページ)も完成していません。 さらに、配送会社のシステムトラブルによって、商品が今どこにあるのか追跡できないという問題まで発生しています。 通関は終わったと聞いているので、日本国内には入っていると思うのですが、正確な状況がわからない。 そんな状態ではあるものの、販売に向けての準備は着実に進んでいます。 今はもう、とにかく楽しみです。 毎日サンプルの靴を履いているんですが、実際に自分のブランドロゴが入った商品が届いたら、さらにテンションが上がると思います。 やっぱり、自分で考えた商品が形になるというのは面白いですね。 2. ベアフットシューズを、そのまま売っても売れないと思う理由 ここからが今回の本題です。 商品が完成したら、次に考えなければならないのが「どう売るか」です。 僕が今回作ったのは、ベアフットシューズというカテゴリーの靴です。 ベアフットとは英語で「裸足」という意味。 一般的なスニーカーと比べてソールが薄く、足本来の動きを意識しやすい構造になっています。 最近のスニーカーは非常にクッション性が高く、かかとから着地しても、その衝撃を吸収してくれるように設計されています。 歩きやすく、疲れにくいというメリットがあります。 一方で、ベアフットシューズは、クッションによるサポートを抑えることで、足を自分で動かして歩く感覚を重視しています。 僕は、この構造に大きな可能性を感じました。 ただし、ここで問題があります。 「ベアフットシューズです」と言って、日本でどれだけの人が興味を持つでしょうか? 健康や運動に詳しい人であれば、知っているかもしれません。 でも、一般的にはまだ認知度が高いカテゴリーではありません。 「裸足感覚の靴です」と説明しても、そもそも裸足感覚になることにどんなメリットがあるのか、よくわからない人も多いと思います。 さらに、既存のベアフットシューズというカテゴリーで勝負すると、Amazonなどで販売されている低価格の商品と比較されてしまいます。 同じカテゴリーで戦えば、どうしても価格競争になりやすい。 だから僕は、単純にベアフットシューズとして販売するのではなく、別の切り口で新しい需要を作りたいと考えています。 3. 「裸足感覚の靴」ではなく「歩く筋トレ」という提案 では、どんな切り口で販売するのか。 今、僕が考えているのが、 「歩く筋トレ」 という提案です。 今回のMOVE HACKで想定しているターゲットは、例えばこんな人たちです。 在宅ワークで運動不足になっている人 個人事業主やデスクワーク中心の人 運動した方がいいとは思っているけれど、ジムには行きたくない人 筋トレやランニングは面倒だけれど、ウォーキングならできそうな人 普段の生活の中で、少しでも運動を取り入れたい人 こういう人たちは、別に「ベアフットシューズが欲しい」と思っているわけではありません。 でも、「運動不足を何とかしたい」という悩みは持っています。 そこで、ただのウォーキングではなく、足の筋肉を意識して歩ける靴として提案したらどうでしょうか。 例えば、 「ジムに行く時間はないけれど、普段のウォーキングで足をもっと動かせるなら試してみたい」 そう思う人はいるはずです。 実際、友人にこの商品について説明したときも、最初は靴の構造や機能について話していたんですが、「歩く筋トレ」という表現を使ったところ、かなり反応が良かったんです。 「それ、めちゃくちゃ欲しいです」 と言ってもらえました。 ほかにも、商品開発について説明した人から「発売されたら買います」と言ってもらうことが多く、手応えを感じています。 もちろん、知人の反応だけで市場全体の需要が証明されたわけではありません。 ただ、少なくとも「ベアフットシューズ」というカテゴリー名より、「歩く筋トレ」という提案の方が、商品の魅力を直感的に伝えられる可能性があります。 これはECの商品販売において、非常に重要な考え方です。 商品の特徴ではなく、顧客のニーズから訴求を考える 商品を売るとき、多くの人は商品の特徴をそのまま説明しようとします。 例えば、 「ソールが薄い靴です」 「裸足に近い履き心地です」 「足の動きを意識しやすい構造です」 こういった説明です。 もちろん、これらも必要な情報です。 でも、顧客が最初に知りたいのは、商品の構造そのものではありません。 「その商品を使うと、自分にとって何が良いのか?」 ということです。 だからこそ、商品カテゴリーをそのまま伝えるのではなく、顧客の悩みや欲求に合わせて提案を変える必要があります。 今回のスニーカーであれば、「裸足感覚」という特徴を、「普段のウォーキングをもっと有意義な時間にしたい」というニーズにつなげる。 このように考えることで、これまでベアフットシューズに興味がなかった人にも商品を届けられる可能性が生まれます。 4. 商品の機能は、科学的なデータで証明したい 「歩く筋トレ」という提案をするのであれば、僕としては、その根拠もきちんと示したいと考えています。 そこで今、検討しているのが筋電図を使った測定です。 具体的には、一般的なスニーカーを履いて歩いた場合と、今回のベアフットシューズを履いて歩いた場合で、足裏やふくらはぎなどの筋肉の活動にどのような違いがあるのかを調べたいと思っています。 すでに検査機関も紹介してもらい、問い合わせを進めています。 例えば、測定の結果、特定の筋肉の活動に違いが確認できれば、そのデータを使って商品の特徴を説明できます。 単に「足の筋肉を使います」と主張するよりも、実際の測定データがある方が説得力は高まります。 ただし、ここで注意しなければならないのが広告表現です。 「筋肉が鍛えられる」「身体の機能が改善する」といった表現は、根拠や商品の位置づけによって法的な問題が生じる可能性があります。 また、筋電図で筋活動の違いが確認できたとしても、それだけで筋力向上や健康効果まで証明できるわけではありません。 そのため、検査結果を確認したうえで、薬機法や景品表示法などにも配慮しながら、適切な表現を考えていく必要があります。 僕としては、商品に本当にどんな特徴があるのかを確認し、それを正しく伝えられるようにしたいと思っています。 5. SNSは「毎日歩く動画」を投稿するだけでもいい 商品をどう売るかと同時に、SNSをどう運用するかについても考えています。 ただ、今回のSNS運用は、かなりシンプルにするつもりです。 僕は毎朝ウォーキングをしているので、その様子を毎日撮影して、InstagramやYouTubeに投稿していこうと思っています。 例えば、毎朝歩いている姿を撮影する。 それを編集して投稿する。 基本的には、それだけです。 正直に言うと、この動画がものすごく伸びるとは思っていません。 でも、別にそれでいいんです。 今回のSNSの目的は、必ずしも投稿をバズらせることではありません。 広告やほかのきっかけで商品に興味を持った人がSNSを見に来たときに、 「実際に履くとこんな感じなんだ」 「普段の服装にも合わせやすそう」 「この人は本当に毎日履いているんだな」 と感じてもらえれば、それだけでも十分に意味があります。 SNSを継続するには、フォーマットを決める 僕が以前からお話ししていることですが、SNSを継続できない人は、投稿のフォーマットが決まっていないことが多いと思います。 毎回、 「今日は何を投稿しよう?」 「どんな企画にしよう?」 と考えていると、それだけで負担になります。 でも、最初から投稿内容を決めてしまえば、かなり楽になります。 今回の僕であれば、「毎朝ウォーキングを撮影する」というフォーマットです。 これなら日常生活の中で自然にコンテンツが作れます。 さらに、靴のコーディネートを紹介するコンテンツも考えています。 僕自身、普段は短パンでウォーキングをしていますが、ロングパンツと合わせてもいいですし、少しきれいめなセットアップと合わせても違和感がありません。 実際、娘の幼稚園の行事でスーツっぽい服装に合わせて履いてみたこともあります。 今回の靴は非常にシンプルなデザインなので、いろいろな服装に合わせやすいと感じています。 こうした日常的な使用シーンを積み重ねることで、商品の魅力を伝えていこうと思っています。 SNSは毎回新しい企画を考えなくても、同じフォーマットで継続的に商品の魅力を伝えられる。 これを自分のブランドでも実践してみたいと思っています。 6. 販売価格は12,800円。まとめ買いと返品対応も考える 販売価格についても、ある程度決まってきました。 今回のスニーカーは、1足12,800円(税込・送料込み)で販売する予定です。 そして、2足以上購入する場合は、1足あたり11,500円になるような割引も検討しています。 この仕組みは、Shopifyの標準ディスカウント機能で設定できます。 例えば、「2点以上購入した場合に割引を適用する」といった条件を設定すれば、自動的に値引きできるんです。 改めて調べてみると、Shopifyは本当に便利ですね。 こうした機能を活用すれば、特別なシステムを開発しなくても、さまざまな販売施策を実行できます。 最初は利益よりも、購入後の対応を重視したい 一方で、スニーカー販売では、これまでのサプリメント販売とは違った問題も発生すると思っています。 特に気になっているのが、サイズ交換や返品、不良品への対応です。 靴は実際に履いてみないとサイズ感がわかりません。 そのため、購入後に交換や返品の希望が出ることは十分に考えられます。 また、中国OEMで初めて製造する商品なので、不良品がどの程度発生するのかも、実際に販売してみないとわからない部分があります。 だからこそ、最初は多少利益が出なくても、購入後の対応をしっかりやりたいと思っています。 極端な話、初回販売は利益ゼロでもいいと考えています。 もちろん、返品や交換にはルールを設ける必要がありますが、最初の段階ではできる限り柔軟に対応して、顧客が安心して購入できる体制を作りたい。 初回の販売数量を売り切ることも大切ですが、その後のオペレーションを整えることも同じくらい重要です。 7. AIを使えば、商品デザインのハードルが大きく下がる 今回の中国OEMで、僕が特に面白いと感じたのがAIの活用です。 これまで僕は、靴のデザインなんてしたことがありませんでした。 工場や商社の担当者と話していると、 「こういう靴を作りたいなら、一度デザインを作ってみてください」 と言われたんです。 でも、靴のデザインなんて、どうやって作ればいいのかわからないじゃないですか。 そこで思いついたのがChatGPTです。 参考デザインを組み合わせて、AIでイメージを作る 僕は商品開発のために、いろいろなベアフットシューズを実際に購入しています。 最初はAmazonで販売されている比較的シンプルな商品を買っていました。 ところが、調べていくうちに、海外には非常にデザイン性の高いベアフットシューズがあることを知りました。 そういった商品を見ていると、 「この靴のこの部分はかっこいい」 「このソールのデザインがいい」 「このブランドのシルエットが好き」 というアイデアがどんどん出てきます。 そこで、参考となる画像をChatGPTに渡して、自分が作りたいデザインのイメージを伝えてみました。 すると、かなり完成度の高いデザイン画像ができたんです。 もちろん、AIが作った画像がそのまま製造できるわけではありません。 でも、工場とコミュニケーションするためのイメージ資料としては十分に使えます。 AIで作ったデザインを、そのまま工場に送る 作成した画像を商社の担当者に送ってみると、すぐに工場のデザイナーへ確認してくれました。 すると、 「この部分は製造が難しい」 「ここを変更すれば作れる」 「ソールの色を変えるなら、新しい型が必要になる」 といった具体的な回答が返ってきました。 例えば、ソールの色を変更する場合、新たな型の製作に約10万円かかるという話もありました。 こうした具体的な金額がわかれば、原価や販売価格を踏まえて判断できます。 デザインがなければ、そもそも工場と具体的な話ができなかったと思います。 でも、AIでイメージを作ったことで、製造可能性やコストの話まで一気に進められたんです。 これは本当に面白い経験でした。 8. ブランドロゴもAIを活用して制作する AIを活用したのは、靴のデザインだけではありません。 ブランドロゴの制作にも使っています。 MOVE HACKというブランド名については、もともとフォントや文字の太さ、文字間などをかなり細かく考えていました。 ただ、スポーツブランドとして展開していくのであれば、文字だけでなく、象徴となるアイコンも必要だと思ったんです。 そこで、ChatGPTに相談してアイコンを作成してみました。 MOVE HACKの「M」をモチーフにしながら、丸みやしなやかさを感じるデザインを考えてもらったところ、僕のイメージにかなり近いものができました。 それを靴のデザインに反映させることも、AIで試しています。 こういうことが簡単にできるようになったのは、本当にすごいことだと思います。 以前なら、デザイナーに依頼してイメージを伝え、何度も修正をお願いしていたような作業です。 もちろん、最終的な製造データの作成や仕様確認には専門的な作業が必要です。 それでも、自分の頭の中にあるアイデアを、工場と共有できるレベルまで具体化するハードルは、AIによって大きく下がりました。 今は次のモデルのデザインについても工場と相談しています。 最初に販売する靴は、かなりシンプルなデザインです。 それはそれで良いと思っているんですが、海外ブランドの靴を見ていると、もっとデザイン性の高い商品も作ってみたくなります。 AIを使えば、そうしたアイデアも比較的簡単に形にできます。 今まであまり経験してこなかった「ものづくり」が、すごく楽しくなってきました。 9. AIとShopifyを使えば、ひとりECの商品開発はもっと面白くなる 今回の商品開発を通じて感じているのは、AIとShopifyの組み合わせが非常に便利だということです。 例えば、商品デザインをAIで作る。 その画像を工場に送る。 工場から返ってきた情報をもとに仕様を調整する。 完成した画像や動画などの素材は、Shopifyにアップロードして管理する。 必要があれば、そのURLを相手に送って共有する。 こうした作業を、特別なシステムを使わなくても進められます。 僕自身、今はデザインのモック画像や動画などもShopifyにアップロードして、共有用のURLとして活用しています。 AIで商品イメージを作り、Shopifyで素材を管理し、販売ページや割引施策もShopifyで作る。 本当に便利な時代になったと思います。 以前は、専門的な知識や外注費が必要だった作業の一部を、今では自分で進められるようになりました。 もちろん、AIがあれば商品開発のすべてが自動化できるわけではありません。 製造品質の確認や原価管理、工場との交渉、販売後の顧客対応など、人間が判断しなければならないことはたくさんあります。 それでも、アイデアを形にするまでのスピードは、以前と比べて大きく変わっていると感じます。 だからこそ、今はひとりECでも新しい商品開発に挑戦しやすい環境になっていると思います。 10. MOVE HACKは、ウォーキングを中心としたブランドにしていきたい 最後に、今後のブランド展開についても少しお話しします。 MOVE HACKのコンセプトは、非常にシンプルです。 「とにかく歩こう」 これが基本にあります。 僕はこれまで、プロテインやサプリメントなど、食生活に関係する商品を中心に扱ってきました。 でも、健康を考えるのであれば、食生活だけでなく運動も大切です。 とはいえ、いきなりジムに通ったり、激しい筋トレを始めたりするのは、なかなかハードルが高いと思います。 だったら、まずは歩くことから始めればいい。 そのためのきっかけになるブランドを作りたいんです。 今回のベアフットシューズは、その中心となる商品です。 今後は靴だけでなく、ソックスなどの関連商品も検討しています。 サロンメンバーさんからも、5本指ソックスを作ってほしいという声をいただきました。 確かに、足指の動きを意識できるソックスは、ブランドとの相性も良さそうです。 ただし、僕が重視したいのは機能だけではありません。 日常的に使いたくなるデザインであることも重要です。 いくら機能的でも、見た目が気に入らなければ履きたいと思わない人もいるでしょう。 だから、機能とデザインの両方を大切にしながら、商品を展開していきたいと考えています。 まとめ:商品を売るためには、機能ではなく「欲しくなる理由」を作る 今回のスニーカー販売は、僕にとって新しい挑戦です。 中国OEMによる商品開発も、靴というカテゴリーも、これまでの事業とは違う経験がたくさんあります。 その中で、改めて感じているのが、商品を売るためには「何を作るか」と同じくらい「どう提案するか」が重要だということです。 今回の靴も、ただ「ベアフットシューズです」と紹介するだけでは、興味を持ってもらえる人は限られるかもしれません。 でも、「普段のウォーキングをもっと有意義にしたい」というニーズに合わせて提案すれば、これまで興味を持っていなかった人にも届けられる可能性があります。 そして、その提案を裏付けるデータを取得し、SNSで実際の使用シーンを発信し、購入しやすい販売条件や返品対応を整えていく。 これらを一つずつ組み合わせることで、商品が売れる仕組みを作っていきたいと思っています。 また、AIを活用すれば、これまで自分では難しいと思っていた商品デザインにも挑戦できます。 工場とのコミュニケーションも、AIで作った画像があるだけで大きく変わります。 これからのEC事業者にとって、AIは単に文章や画像を作るためのツールではなく、商品開発から販売までを支える実践的なツールになっていくと思います。 今回のMOVE HACKがどのような結果になるのか、まだわかりません。 でも、自分で商品を考え、作り、売り方を考えていく過程は、本当に面白いです。 これから実際に販売していく中で、広告の反応や売上、返品対応、商品改善など、いろいろな課題が出てくると思います。 その過程も含めて、今後また共有していきたいと思います。 音声はこちら▶︎