【要旨】 ■価格設定の基本的な考え方 ・適正な原価率や価格設定に正解はない。 ・まず「売りたい価格」を決め、その価格で売れる施策を考える。 ・価格設定は、相場や競合と比較するよりも、ブランドの価値や提供する付加価値で決める。 ・「なぜこの価格なのか?」をお客様に納得してもらえる説明が重要。 ■値上げの判断基準 ・価格改定をしないまま利益が確保できないのはビジネスとして正しくない。 ・値上げした場合、お客様の離脱はあるが、価格に見合った価値を提供できれば問題ない。 ・値上げに伴い、特典やサービスを充実させることで納得感を高める。 ・価格改定時は、新規顧客の開拓と既存顧客の維持をバランス良く行うことが大事。 ■ターゲットと価格設定 ・「ターゲットにとって価値のある価格」を考えることが重要。 ・商品が高くても納得感を持って購入する層は必ずいる。 ・高価格帯の商品は、付加価値の提供がカギとなる(例:特典・情報提供・体験価値の向上)。 ・価格帯によってターゲットの消費行動が変わるため、戦略を立てることが必要。 ■EC・ブランド運営の考え方 ・自社サイト運営では、「価格競争」よりも「価値を伝える」ことが重要。 ・コミュニティECとモールECの違い コミュニティECは、自分の価値観に共感する顧客と関係を築きながら成長する。 **モールEC(Amazon・楽天など)**は、価格競争と広告が主な売り上げ要因となる。 ・安売りは短期的な戦略としては有効だが、長期的にはブランド価値を毀損するリスクがある。 ■ペルソナの設定の重要性 ・現実に存在しないペルソナを設定しても意味がない ・ターゲットの購買行動や価値観をしっかり理解することが大事 ・リアルな顧客の声を拾うために、インタビューやLINEでの質問が有効 ■オンラインサロンの運営について ・クラス分けは、同じ目標を持つメンバー同士の交流を活発にするために実施。 ・情報の一方的な受け取りではなく、双方向の交流を促すことで学びを深める。 ・メンバー間の営業行為に関しては注意が必要だが、適切な交流は歓迎。 【本文】 みなさん、こんにちは!今日もよろしくお願いします😊 さて、今日のテーマは「商品価格の設定方法」についてです!毎週金曜日は、経営や商品開発、ビジネスの本質に関わるお話をしていますが、今回はオンラインサロンのメンバーからリクエストをいただいた「価格設定の考え方」についてお話ししていきます💡 📌 価格設定の基本的な考え方 商品価格を決めるとき、「適正な原価率はどれくらいですか?」という質問をよくいただきます。特に、自社商品と仕入れ商品では適正な原価率が異なるため、悩む方も多いですよね。 しかし、結論から言うと、「適正な原価率」なんてものは存在しません。重要なのは、「自分がどれだけの利益を取りたいか?」という視点です。 ✅ 価格の決め方の基本ステップ まず、自分が売りたい価格を決める その価格で売るためには、どのような価値を提供できるかを考える 提供できる価値と価格のバランスをとり、最終的な価格を決定する 📌 値上げの判断基準 値上げは、ビジネスを健全に続けるためには避けて通れないテーマです。 「去年も値上げしたのに、今年も上げて大丈夫かな…?」と悩む方もいると思いますが、価格改定をしないままでは、利益が減り、結果として事業が苦しくなります💦 大事なのは、値上げするなら、それに見合う価値を提供できるかどうか! 例えば、クラフトビールの価格が1000円になったとき、お客様にとっての「価値」をどう伝えるかがカギです。ただ値上げするだけではなく、 クラフトビールのこだわりをストーリーで伝える 生産地の紹介動画をつける ビールをより楽しめるコンテンツを提供する など、納得してもらう仕組みを作ることが大切です。 📌 EC運営の考え方:コミュニティ vs. モール ECサイトの運営には大きく分けて 「コミュニティ型EC」 と 「モール型EC(Amazon・楽天)」 の2つの方向性があります💡 ✅ コミュニティ型ECとは? ブランドの価値観に共感する顧客を少しずつ増やしていく 「このブランドだから買う」というファンを育てる 価格競争に巻き込まれず、ブランド価値を守れる ✅ モール型ECとは? Amazonや楽天などのプラットフォームで販売 価格競争と広告費が重要になる 価格を下げないと売れにくい構造 どちらが正しいという話ではなく、自分のブランドの方向性に合わせて選ぶことが大事です。「とにかく売上を伸ばしたい」ならモール型、「ブランドの価値を高めたい」ならコミュニティ型が向いています。 📌 ペルソナ設定の落とし穴 商品を販売する上で「ターゲットを設定すること」は重要ですが、現実に存在しないペルソナを考えても意味がありません。 例えば、「年収400万円で目黒区に住む4人家族」というペルソナを作ったとします。しかし、実際にその条件で暮らせる人はほぼいない ですよね。 だからこそ、ペルソナを考えるときには、実際の顧客の声を拾うことが大切です。 おすすめの方法は、LINEやSNSでお客様に直接質問すること! 「なぜこの商品を選びましたか?」 「購入前に不安に感じたことは?」 「価格についてどう思いましたか?」 こういった質問を投げかけることで、リアルな顧客のニーズを把握できます。 以上、今日は「価格設定の考え方」についてのお話でした! 📌 まとめ 適正な価格は「売りたい価格」から考える 値上げするなら価値の提供を強化する コミュニティ型ECとモール型ECの違いを理解する ペルソナ設定はリアルな顧客の声をもとにする もし質問があれば、コメント欄や個別メッセージで気軽にご相談くださいね✨ 音声はこちら▶︎