こんにちは、ミウラタクヤ商店の三浦です。 本日は、飲食店や店舗ビジネスを営む方からよくご相談いただく「ECの取り組み方」について、そしてキャッチコピーの作り方についてもお話していきます。 飲食店がECを始めたらどうなるのか? 結論からお伝えします。飲食店がECを頑張ると、店舗の売上が増えます。 これは僕が実際に5店舗ほど支援してきた中で、全店舗に共通して起きた現象です。 特にコロナ禍をきっかけに、店舗に人が来なくなったことでECを始めた飲食店が多かったんですが、やっていたのは実は「ネット通販」ではなく「ネットでの発信」でした。 そして、発信を頑張った結果、来店客数が増えた。 つまり、ネット発信はリアル店舗の集客ツールになるということなんです。 ネットと店舗を分けるな。融合させろ! 多くの方が「ネットはネット、店舗は店舗」と分けて考えがちですが、それは非効率。 特に年齢層が高めのお客様は「行きたいお店に行きたい」のです。ネットだけで完結させようとするのは、店側のエゴでしかありません。 そもそも一般の人たちは「ネット通販=面倒くさい」と思っています。僕たちのような業界人とは感覚が違うんです。 だからこそ、「ネットで売る」ではなく「ネットで知ってもらって、店舗に来てもらう」ことが先。 ECは近所から始めよう。全国を狙うな 日本全国1億2千万人をターゲットにしようとするより、自分の商圏にいる120万人(例:京都市)を狙った方が、はるかに簡単で効率的。 なぜなら、距離が近い人ほどコミュニケーションが取りやすいからです。 これは「ランチェスター戦略」という考え方で、限られた資源(時間・お金)で勝つためには、近くの強い市場を狙うのが鉄則です。 店舗を持っていることはECの“強み”である 「うちにはリアル店舗があるんです」というのは、ECをやる上で圧倒的に有利です。 実際にお客様に接客できる場所がある。体験してもらえる。直接話しかけられる。これは、ネットだけで商売している人にはない“武器”です。 例えばLINE登録してもらうにも、「ポスター貼ってるだけ」じゃ足りません。“動いてもらう工夫”が必要です。 ・QRコードを読み込んだら100円引き ・Instagramで間違い探しができる ・LINE登録でオリジナルレシピ動画をプレゼント など、ちょっとした「お楽しみ」を用意するだけでも反応は変わります。 キャッチコピーは“お客様の言葉”から生まれる ここからはキャッチコピーの話。 「キャッチコピーは感覚で作ってる」と言うと驚かれるんですが、感覚ではなく“お客様の声”を徹底的に聞くことで、自然と刺さるコピーが見えてくるんです。 実際に僕が睡眠プロテインを開発した時も、LINEで100人くらいに「睡眠、悩んでますか?」と聞きました。 結果、8割の方が「悩んでる」と回答。その“悩みのリアル”からキャッチコピーの軸が見えてきたんです。 インサイトの取り方とコピー検証の仕方 インサイトの取り方 1. お客様に直接聞く(インタビュー or LINE) 2. 競合商品のレビューをAIに分析させる コピーの検証方法 1. 広告で5パターンのコピーをバナー化 2. メタ広告で配信し、CPA(獲得単価)で比較 3. 良かったものを要素分解し、次のコピーを作成 これを繰り返すことで、刺さるコピーは見えてきます。 キャッチコピーを作るときの3つの鉄則 1. 独自性を持たせること → 他社と同じことを言っても意味がない。 2. 具体性を持たせること → 「美味しい」ではなく、「とんこつ煮干しスープ」など具体的に。 3. 主語で意味が変わる言葉を避ける → 「私らしく」「豊かな暮らし」など、曖昧なコピーは避けましょう。 まとめ:ネット×リアルは対立ではなく“融合” ・ネット発信を頑張ると、リアルの売上が上がる ・ネットはリアルの“延長線上”として使う ・ECでいきなり売ろうとせず、まずは店舗に来てもらう導線設計を ・お客様の言葉を拾って、キャッチコピーや商品開発に生かす これが、飲食店や店舗ビジネスのECにおいて、まず意識しておくべき「本質」です。 ご相談・質問はお気軽に 今回の内容に関してご質問やご相談があれば、ぜひLINEやコメントでお気軽にご連絡ください! 僕のオンラインサロンでは、こうした話を毎日配信しています。初心者の方でも安心して参加できる「超絶初心者の部屋」も作ったので、興味のある方はぜひ覗いてみてくださいね。 💬 キャッチコピーを生み出すヒント集 ・「ECよりも先に、まず“お店”を思い出してもらう」 ・「通販で売る前に、店舗で“好き”になってもらう」 ・「誰もが買うわけじゃない。でも“近く”なら来てくれる」 ・「ECは“ネットの接客”。だからこそ、リアルを思い出して」 ・「広げる前に、まず“近くの1万人”を狙え」 ・「刺さるコピーは、あなたのお客様が教えてくれる」 ・「店舗を活かす人が、ネットで伸びる時代」 音声はこちら▶︎