今日は、メンバーさんからいただいた「なぜNP後払いを導入していないのか?」という質問をきっかけに、ECサイトにおける後払い決済のメリット・デメリット、そして私自身の考え方を整理してお話しします。start="183">ターゲットや商材によって最適解は変わりますが、現場でのリアルな経験を踏まえてまとめました。 NP後払いを入れていない理由 正直、ユーザビリティの観点ではNP後払いは導入すべきです。特に40〜60代女性やコンビニ払いに慣れている層には相性が良く、CVR向上も期待できます。実際、私も審査は通っていて、導入準備は整っていました。しかし、NP側から「サイトにこの画像を入れてください」など細かな指定があり、それが面倒で対応を止めています。 後払い決済の便利さとリスク 後払いは、電話注文やLINE注文などECの購入フローに不慣れなお客様にも対応できる点が便利です。ただし、Komojuよりも手数料が高い場合が多く、しかもお客様負担になるケースがほとんど。さらに経験上、後払いユーザーは一部でトラブルが多く、理不尽なクレームや支払い遅延が起こるリスクがあります。 Komoju の進化 Komojuは以前、後払いの支払いがセブン-イレブンしかバーコード対応できず、他は専用端末で伝票を発行する必要があり不便でした。しかし今ではバーコード決済に対応し、ローソンやファミマでも支払いが簡単になっています。加えて、PayPay決済を入れたことで利用率が大幅にアップしました。 コンビニ前払いは残すべき 「期限切れが多いからやめる」という声もありますが、現金派のお客様は一定数存在します。期限切れは避けられませんが、支払い期限を3日から7日に延ばすことで改善した事例もあります。逆に後払いは、リスクや管理コストを考えると必須ではありません。 支払い方法の構成例 ・クレジットカード(7〜8割の利用率) ・PayPal(7%前後) ・Komoju(コンビニ前払い・スマホ決済) ・銀行振込 これだけでほとんどのお客様に対応可能です。キャリア決済は手数料が高く利用者が限られるため、必要性は低いと感じています。 “嫌な客”と距離を置く勇気 全体の9割以上は良いお客様ですが、残りの1割は支払い遅延・受け取り拒否・理不尽なクレームなど、精神的にもコスト的にも負担となる存在です。取引額が小さい個人ECでは、無理にそういった顧客を相手にする必要はありません。決済方法も同様に、自分やスタッフのメンタルを守る基準で選んでいいのです。 まとめ ・後払いはターゲットによっては有効だが、手数料やトラブルリスクがある ・Komojuは利便性が向上しており、前払い&スマホ決済で十分対応可能 ・コンビニ前払いは残して現金派に対応する ・“嫌な客”を避けることも経営戦略のひとつ 決済方法は単なる機能ではなく、顧客層や運営体制に直結する戦略的な選択です。便利さとリスクを天秤にかけ、あなたのショップにとって本当に必要なものを選びましょう。 音声はこちら▶︎