タイトルの付け方、意外とみんなやってない“本当に刺さる”方法論 SNSでもブログでも、まず読まれなければ意味がありません。どれだけ中身がよくても、タイトルで「読む価値あり」と思ってもらえなければ、クリックすらされないからです。 今日は、僕がEC運営・コンテンツ制作の現場で実践してきた“タイトルの付け方”について、誰でも使える考え方と具体例を交えて解説していきます。 興味を持たせられないタイトルは「存在しない」のと同じ タイトルの役割はただひとつ。それは、「自分に興味がない人」に一瞬で興味を持たせることです。 「すでに自分に興味がある人」に刺さるタイトルを作るのは簡単です。でも、それでは新しい人には届かない。だからこそ、コンテンツの中身以前に「タイトルを磨く」という視点がとても大事になります。 正論は“読まれない”と思え タイトルづけで一番やってはいけないのは、「正論をそのまま言うこと」です。 たとえば: ❌「10日間睡眠改善プログラムまとめ」→ 事実は合っているけど、興味は湧かない ✅「“眠れない夜”がなくなる。10日間の睡眠改善プログラム」→ 「眠れない夜」というネガティブな言葉が入るだけで、一気に“自分ごと”になる 人は「正しいこと」よりも「気になること」に反応します。つまり、タイトルで大切なのは意外性・相反・ネガティブ・緊急性といった“ひっかかり”を仕込むことです。 「これで何が得られるか?」を具体的に書く タイトルに“効果”や“結果”が明確に出ていないと、人は価値を感じません。 たとえば: ❌「睡眠改善プログラムまとめ」 ✅「根本から睡眠の質が変わる10日間プログラム」 ✅「夜中に目が覚めなくなる睡眠改善メソッド」 「何がどうなるのか?」が一文で伝わるようにしましょう。これは商品コピーと同じで、「うちの布団は羽毛布団です」ではなく、「NASA素材で作られた“翌朝が変わる”羽毛布団です」と伝えるのと同じ考え方です。 ネガティブ表現の力を借りる 興味を引くために有効なテクニックが「ネガティブな言葉」です。 ✅「眠れないが“なくなる”」 ✅「途中で目覚める夜が“ゼロになる”」 ✅「食べても太る体が“変わる”」 “〇〇になる”よりも“〇〇がなくなる”の方が、人は反応します。「プラスになる未来」より「今のマイナスから抜け出す未来」の方が、心理的な引力が強いからです。 「安心」「元気」など“ふわっとした言葉”は使わない 「安心」「元気」「効果的」などの言葉は便利ですが、抽象的すぎて何も伝わりません。たとえば次のように言い換えてみましょう。 ❌「酸味が苦手な人も安心して飲めるコーヒー」 ✅「酸味のあるコーヒーが“嫌いな人”でも美味しいと絶賛する1杯」 ❌「シニア犬の元気を支える7つのケア」 ✅「食欲が落ちたシニア犬が“また食べたくなる”7つの食事ケア」 “誰でも”使える言葉ではなく、“一瞬で伝わる”言葉を使う。これが、クリック率を大きく左右します。 「0→1」ではなく「−1→0」を狙う 人間は「良くなりたい」よりも「悪い状態から抜け出したい」と思う生き物です。 たとえば、「元気を支える」よりも「食欲が落ちた犬がまた食べるようになる」という表現の方が刺さります。プラスの未来よりも、マイナスから抜け出す物語の方が、圧倒的に人を動かすからです。 他人と同じことを言った瞬間、「価値ゼロ」になる 「敬老の日にプレゼントを贈ろう」みたいなタイトルは、誰でも書けます。他人と同じ言葉を選んでいる時点で、情報の価値は“ほぼゼロ”です。 重要なのは、「なぜ自分の商品を選ぶべきか」「どんな人にこそ届けたいのか」まで踏み込んだ切り口にすること。その“理由”があるだけで、タイトルはまったく別物になります。 少し大げさに言う勇気を持とう 最初は抵抗があるかもしれません。でも、タイトルは“ちょっと大げさ”なくらいがちょうどいいです。 「そんな言い方していいのかな?」と思うくらいで、ようやく人は反応します。実際、同じ内容でもタイトル次第でインプレッション数や再生数は何倍も違います。 まとめ:タイトルは「読ませる力」そのもの ✔ 正論ではなく、興味を引く言葉を使う✔ “何がどうなるか”を具体的にする✔ ネガティブ・緊急性・意外性を仕込む✔ 抽象語ではなく、刺さる具体語を使う✔ 0→1ではなく、−1→0の世界観を描く✔ 他人と同じ切り口を避ける✔ 少し大げさに表現する コンテンツは「読まれてこそ価値がある」。だからこそ、まず“読む”というアクションを起こさせるタイトルを、意識的に磨いていきましょう。 📌 最後に一言 タイトル付けは一朝一夕で上達しません。でも、磨けば磨くほど数字は変わります。「クリックされない=存在しない」と思って、今日からタイトルづくりに本気を出してみてください。 音声はこちら▶︎