オフラインイベントってぶっちゃけ効率悪い。でも、だからこそやる価値がある話 皆さんこんにちは。ミウラタクヤ商店の三浦です。今日は正直あんまりテンションが上がらないテーマ、「オフラインイベント」について本音で書いてみます。 先に結論から言うと、 ・オフラインイベントはめちゃくちゃ大変で、 ・コスパも正直かなり悪い。 ・それでも、ファンづくり・コミュニティづくりという意味では唯一無二の効果がある。 そんな立ち位置の施策だと僕は思っています。 僕自身、めんどくさがりなのでできればやりたくありません。でも、お客さんから「オフ会やってください」「会いに行きたいです」と言ってもらえるたびに、「やらなあかんな…」と腹を括らされる、そんな存在でもあります。 オフラインイベントがとにかくしんどい理由 まずはデメリットから。オフラインイベントの何がしんどいかというと、シンプルに全部です。 ・準備が大変(在庫、什器、ポップ、レイアウト…) ・当日は体力勝負(立ちっぱなし・しゃべりっぱなし) ・現金のやり取りも発生する(小銭用意、金額間違いのリスク) 昔、ダイエット系のフェスに出店したことがあります。そのときは100人くらいの方がブースに来てくれて、一人ひとりと3〜5分話したり、長い人だとダラダラずっと話したり。 アルバイトさんも雇っていなかったので、最初は全部自分ひとり。しんどすぎて、途中からメルマガで 「イベント手伝ってくれませんか?日当お支払いします」 と投げたら、 「日当いりません、暇つぶしで行きます」 という神みたいなお客さんが4〜5人来てくれて、手伝ってくれました。 このとき感じたのは、 ・体力的にも工数的にもしんどさMAXだけど ・お客さんとの距離は一気に縮まる ということ。 キャッシュレス慣れしたEC運営者からすると「現金」が地獄 オフラインイベントで地味にストレスなのが現金決済です。 当時、2,138円の商品を売っていたんですが、お釣りの用意が面倒すぎて「今日は2,000円でいいです」としていました。 それでも、 ・100円を細かく払おうとする人 ・500円玉で払う人 いろんなパターンがあって、「お金を受け取る・お釣りを渡す」という行為自体が、とにかく手間でした。 オンラインなら、決済は全部システムがやってくれます。LINEでやり取りして、ポチっと買ってもらえば完了です。そのありがたさが、オフラインをやるほどよくわかる。 だから僕がもしこれからオフラインで何かやるなら、 現金決済なし。オンライン決済のみ。 ここは絶対に譲らないルールにしようと思っています。 「なんとなく告知」では人は絶対に来ない オフラインイベントで失敗している人の多くは、集客の仕方が雑です。 「◯月◯日、◯◯でイベントやります!住所はここです」この程度で告知を終わらせてしまうケースがめちゃくちゃ多い。 これだと来てくれるのは、 ・すでに濃い固定ファンだけです。 「ちょっと興味ある」「オンラインでは知ってる」くらいの人たちは、“わざわざ行く理由”がないと動きません。 本来やるべきなのは、 ・なぜそのイベントに来ると得なのか(メリット) ・行き方がどれだけ簡単か(ハードルの低さ) ここを、言葉やクリエイティブで徹底的に見せることです。 たとえば、 ・駅から会場までを早送り動画で撮って「このルートで3分です」と見せる ・「来てくれた方には◯◯をプレゼント」「限定トーク・試飲会やります」と具体的な特典を出す こういう「行く理由」を用意できていないイベントは、ほぼ確実に集客に苦戦します。 これはECもまったく同じで、「なぜこの商品を今買うのか」という理由を作れていないと売れないのと一緒です。 オフラインで「売れる商品」と「売れない商品」がはっきり分かれる サロンメンバーさんたちの話を聞いていても、 ・オフライン出店と相性がいい商品 ・正直あまり向いていない商品 この差はかなりはっきりしています。 相性がいいパターン ・ハンドメイド作品 ・洋服やニットなど、触り心地・質感がめちゃくちゃ大事なもの ・香り・インテリア系(アロマや花、雑貨) ・姿勢改善グッズなど、体感して初めて価値がわかるもの こういう商材は、 「実物を見たら買う」「触って納得したらオンラインでも継続購入」 という流れが起きやすい。 実際、 ・ニットブランドの方は「触らないと買えない」というお客さんがかなり多かったり ・姿勢アイテムは「姿勢リテラシーが高い人が多いイベント」だと反応が良かったり 「客層のリテラシー」と「商品の特性」がバチっとハマると、オフラインは強いです。 相性が微妙なパターン 逆に、僕みたいな健康食品・サプリメント系は、オフラインとそこまで相性がいいとは言えません。 ・試飲させても、そこで買うかはまた別問題 ・判断材料として「味」よりも「知識」「安心感」の比重が大きい サプリの展示会に行っても、試飲コーナーにあんまり人が並んでなかったりするのを見て、「ああ、やっぱそうだよな」と感じます。 収益目的で見ると「ほぼ赤字」。でもファンと解像度は爆上がりする オフラインイベントは、収益目的だけで見るとほぼ赤字です。 ・出店料 ・什器・備品 ・交通費・宿泊費 ・その時間、オンラインで仕事できない機会損失 全部ちゃんと積み上げていくと、「これ、黒字にするの無理じゃない?」と感じるイベントも多い。 ただ、それでも僕が「完全にゼロにはしないほうがいい」と思う理由は、 ・実際に会って話すことで、お客さんの解像度が一気に上がる ・そこで出会った人が、オンラインの長期リピート客になる ・“口コミしてくれる神客” が生まれる可能性が高い からです。 あるブランドさんは、 「出店した地域のオンライン売上が、その後じわじわ増え続けている」 と言っていました。この「遅れて効いてくる効果」は、数字だけ見ていると見落としがちですが、正直かなり大きいです。 だから位置づけとしては、 “広告費+市場調査+ファンミーティング”込みの施策 と考えたほうが現実的です。「イベント単体で利益を出そう」と思うと、だいたい心が折れます。 オフラインが得意な人・苦手な人 これも向き不向きがあります。 向いている人 とにかく人と話すのが好き 現場でお客さんの声を聞きたい 商品の世界観を、空間ごと作り込むのが楽しい こういう人は、オフラインイベントをやればやるほどナレッジが溜まっていきます。什器のレイアウト、ポップの置き方、導線設計…回数をこなすと、目に見えて「売れる現場」が作れるようになってくる。 僕みたいなタイプ ・人と話すのは大好き ・でも準備と片付けがマジで嫌い ・移動や荷物、現金管理など「フィジカルな工数」が耐えられない こういうタイプは、「誘われたら行く」「誰かが箱を用意してくれるなら乗る」までは全然できるけど、自分で主催するとなると一気に腰が重くなります。 僕が今考えているのは、 東福寺〜伏見稲荷エリアで、朝だけやるプロテインスタンド みたいなイメージですが、やるとしたら “現金NG・オンライン決済だけ” にして、自分のストレスを極限まで減らす形にします。 そうしないと、そもそもスタートラインに立てない性格だからです。 じゃあ、オフラインイベントはやるべきか? 僕の答えはこうです。 ・「絶対やれ」とは言わない。体力も工数も食うから。 でも、 ・顔を出していきたいブランド ・実物が価値に直結する商品 ・ファンとの距離を縮めたい事業者 このあたりに当てはまるなら、年に数回は意図的に仕掛けたほうがいいと思っています。 ポイントは、 1. 中途半端にやらないこと 告知・導線・“行く理由”の設計までちゃんとやる 2. イベント選びを間違えないこと 客層のリテラシーと商品の相性を必ず考える 3. 「イベント単体で黒字」をゴールにしないこと オンラインとの相乗効果まで含めて評価する オフラインイベントは、効率だけ見たら間違いなく「やりたくない施策」です。 それでも、画面の向こう側にいるお客さんの顔色・声・性格がわかるようになると、オンラインでの発信も商品設計も、全部の精度が一段上がる。 だから僕はこれからも、 「基本はオンライン。だけど、ポイントでオフラインを差し込む」 そんな付き合い方をしていくつもりです。 音声はこちら▶︎