皆様おはようございます。 今日もやっていきたいと思います。今回は、**EC担当がメタ広告を実施するときに心がけるべき注意点と姿勢**について、かなりストレートにお話しします。 メタ広告は、やるべきことをちゃんとやれば、少なくとも**70点まではかなり再現性高く持っていける広告媒体**です。でも実際には、その70点に到達する前の「最低限の努力」ができていないケースが本当に多いです。 なので今回は、耳当たりのいい話ではなく、**成果を出すために最低限ここまではやりましょう**という現実的なラインを、かなり正確にお伝えします。 ## まず、メタ広告とは何か メタ広告というのは、InstagramやFacebookを運営しているMeta社の広告配信サービスのことです。 Instagramに出したり、Facebookに出したり、年齢で絞ったり、興味関心で絞ったり、いわゆるターゲティングをして広告配信ができる仕組みですね。 たとえば、 * 30代以上に出す* トレーニング好きに出す* 旅行好きに出す* 特定の趣味関心を持つ人に出す みたいなことができます。 こういう広告配信は、Meta以外にもGoogle広告、TikTok広告、Pinterest広告などいろいろあります。その中で、僕が初心者にも一番おすすめしているのがメタ広告です。 理由はシンプルで、**アルゴリズムが優秀だから**です。 もちろん細かく比較すればいろいろあるんですが、実際に触って、結果を見て、数字を追った上での結論として、**初心者が最も成果を出しやすいのはメタ広告**だと思っています。 ## META広告で一番大事なのは設定よりクリエイティブ ここ、かなり大事です。 メタ広告をやるときに、多くの人が細かい設定やセグメントに意識を向けすぎます。でも、実際に成果を分ける一番大きなポイントは、そこではありません。 **一番大事なのは、クリエイティブの量です。** つまり、 * バナーをどれだけ作れるか* 動画をどれだけ作れるか* 言い方をどれだけ変えられるか* 訴求パターンをどれだけ増やせるか ここです。 メタ広告は、ある程度広告を出してコンバージョンがついてくると、Meta側が学習して最適化してくれます。だからこそ大事なのは、運用者側が細かい設定をいじり倒すことではなく、**Metaが学習できる材料をどれだけ渡せるか**なんです。 その材料が、クリエイティブです。 ## 何本作ればいいですか、という発想を捨てた方がいい これも本当によく聞かれます。 「何本作ればいいですか?」「何パターン必要ですか?」 この質問、気持ちはものすごくわかります。でも、今回はあえてはっきり言います。 **その発想、やめた方がいいです。** なぜかというと、正解がないからです。しかも上限もありません。 やればやるほど売上が伸びる可能性がある世界なのに、「何本で十分ですか?」と考えてしまうと、その時点で思考が止まります。 さらに厄介なのが、「5本必要です」と言われたら、その5本だけ作って終わりにする人が多いことです。そして実際には、その5本すら作れていないケースもかなり多いです。 管理画面を見せてもらったら、 * 1キャンペーン* 1広告セット* 1バナー これだけで「うまくいきません」となっていることが、本当にあります。 いや、それはさすがに売れるものも売れません。 今はCanvaもあるし、Adobe Expressもあるし、AIツールもあるし、昔より圧倒的に広告クリエイティブは作りやすい時代です。その環境で1枚しか出していないなら、正直に言って**努力不足**です。 ## 最低限の努力とは何か ここを今回、一番伝えたいです。 **EC運営者としてメタ広告で成果を出したいなら、クリエイティブの手数を増やすのは最低限の努力です。** 特別な才能の話ではありません。センスの話でもありません。まずは量です。 100点を目指すつもりでやって、着地が70点になる。これが普通です。 逆に最初から「このくらいでいいか」と思っていたら、着地は30点とか40点です。だから、広告で結果を出したいなら、**自分が思っているよりも多く作る**という前提で動いた方がいいです。 ## クリエイティブは“大きく変える”必要はない ここも誤解されやすいポイントです。 「そんなに何本も作れません」「毎回まったく違う切り口を考えられません」 と思う方も多いんですが、別に毎回ゼロから全部変える必要はありません。 むしろ大事なのは、**同じエッセンスを少しずつ言い換えること**です。 たとえば動画なら、 * 冒頭1秒を変える* 最初の5秒をカットして別パターンにする* 開始位置を変える* 15秒ごとに切り出す これだけでも、反応は全然変わります。 バナーでも同じです。 たとえば、 * 「1日に必要な野菜が摂れる」* 「1日に必要なサラダが摂れる」 このくらいの違いでも、反応は変わります。 あるいは、 * 「タンパク質を摂る」* 「プロテインを摂る」 これでも変わります。 つまり、新しいアイデアを無限に生み出す必要があるわけではなく、**伝えたい軸を決めて、その言い方をずらしていく**ことが大事なんです。 ## 大事なのは、訴求軸を先に考えること 広告が作れない人の多くは、Canvaの操作が苦手なのではなく、**何をアピールするかが決まっていない**ことが多いです。 だから、まず必要なのは、 * 商品のコンセプトは何か* 誰に向けているのか* どんな価値を届けたいのか* どの悩みに刺さるのか この訴求軸を整理することです。 これが決まっていないと、広告を量産しようとしても、全部ふわっとしたものになります。すると当然反応も取れない。その結果、「広告苦手だな」という感覚だけが積み上がっていきます。 逆です。 **訴求軸が明確だから、量産できる。**量産できるから、比較検証ができる。比較検証ができるから、成果が上がる。 この順番です。 ## META広告は“比較できる量”がないと分析できない これもかなり重要です。 「分析ってどうしたらいいですか?」「比較検証の基準って何ですか?」 こういう相談も多いです。 でも正直に言うと、分析の基準はアカウントや商材によって異なります。だから、最終的には**自分のアカウントの中で基準を作るしかない**んです。 そのときに必要なのが、比較対象です。 クリエイティブが1本しかない。出稿量も少ない。試した訴求も少ない。 この状態で分析しようとしても、無理です。 分析というのは、ある程度の量をこなして、当たり外れを見た上で初めて成立します。つまり、**分析の前に量が必要**なんです。 ## 量は質を凌駕する よく「質より量」と言われますが、広告運用もまさにこれです。 なぜ量が大事なのか。それは、量をやることで初めて反省と改善ができるからです。 * こういう言い方は刺さらなかった* この冒頭は弱かった* この見せ方は良かった* この訴求は意外と反応が出た こういう学びは、やった人にしか蓄積されません。 だから、広告がうまくいっていない人の多くは、テクニック以前に**量が足りない**ケースが本当に多いです。 厳しい言い方ですが、これは現実です。 ## 売れるかどうかは掛け算で決まる 商品が売れるかどうかは、単純に広告だけの問題ではありません。 僕の感覚では、少なくとも次の掛け算です。 * 商品力* SNSの影響力* 広告力* クリエイティブ力 このどれかが突出していれば売れることもあります。逆に全部が弱ければ、やっぱり売れません。 SNSの影響力が強い人は、少し広告を出すだけでも売れます。商品力が高い人は、SNSが弱くても広告で売れることがあります。でも、どちらも弱いのに広告もサボっていたら、売れる要素がないんです。 だからこそ、自社ECでしっかり売っていきたいなら、**広告力とクリエイティブ力から逃げないこと**が大事です。 ## 期間で判断するのではなく、CPAとROASで判断する 広告を入れ替える頻度についても、よく質問をいただきます。 「何日回して判断すればいいですか?」「どれくらい待てば機械学習しますか?」 これに対する僕の答えはかなりシンプルです。 **期間ではなく、CPAとROASで判断してください。** たとえば利益構造上、CPAが5000円を超えたら厳しいのであれば、その数字を超えた時点で厳しいわけです。「あと3日待ったらよくなるかも」と期待する気持ちはわかりますが、メタ広告は基本的に、出る広告は早い段階で出ます。 もちろん例外はあります。でも、出ないものが時間経過だけで劇的によくなる確率は高くありません。 だから、基準は日数ではなく、**CPAとROAS**。ここを見て判断していくのが基本です。 ## 動画は切り刻んでいい。むしろ切り刻んだ方がいい 1分の動画があるなら、それをそのまま1本だけ出すのは、正直もったいないです。 メタ広告、特にInstagramやFacebookのリール面では、**15秒前後で見られるかどうか**がかなり大事です。 だから、 * 1分動画を15秒ずつに分ける* 冒頭違いを複数作る* 20秒前後で再構成する こういうやり方は、全然アリです。むしろかなり推奨です。 ただし注意点として、ただ雑に切るのではなく、**短くしても意味が伝わる形にすること**は意識した方がいいです。 「何を言っているのかわからないけど、短いだけ」の動画は当然弱いです。短くてもちゃんと伝わる。これが大事です。 ## 予算を上げるときの考え方 予算についてもよく聞かれます。 「土日の方が売れるから土日だけ1.5倍にしてます」「急激に予算を上げるのはよくないと聞きました」 これについての僕の考えは、かなり実務的です。 まず、土日に購入率が上がるなら、土日に予算を上げるのは全然合理的です。結果が出ているなら、そのまま進めていいと思います。 その上で前提として知っておいてほしいのは、**予算を上げると広告効率は落ちやすい**ということです。 なぜなら、配信量が増えるほど、見込みの薄い層にも届きやすくなるからです。なので、「急激に上げたから悪い」というより、**そもそも予算を上げること自体に効率悪化のリスクがある**という理解の方が正確です。 Metaではよく20%ルールと言われますが、あれを守りすぎると、今度は売上拡大のスピードが遅くなります。 なので、効率が合っていて、もっと伸ばしたいなら、ある程度大胆に上げるのも全然アリです。実際、僕自身も良さそうだと思ったら、一気に上げることはありました。 ## 売上を伸ばしたいなら、広告費を増やす覚悟も必要 これもかなり大事です。 売上を伸ばしたいのに、広告費は増やしたくない。この相談、すごく多いです。 でも、かなりシンプルな話で、**新しく知ってもらう人数を増やしたいなら、広告費は必要**です。 たとえば今、広告費比率が売上の10%で回っていて、それで効率が合っているなら、売上をもっと伸ばしたいなら広告費もある程度増やさないと難しいです。 もちろん、 * SNSから自然流入が増えている* 別の集客導線がある* 紹介が増えている こういうケースなら話は別です。 でも、広告が主要な集客手段なのに、広告費を増やさず売上だけ伸ばしたいというのは、ちょっと虫が良すぎる話でもあります。 ここは現実として受け入れる必要があります。 ## 結局、成果を出す人はやっている 最後に、今回一番お伝えしたいことをまとめます。 メタ広告で成果が出ない人の中には、もちろん商品や市場の問題もあります。でもかなりの割合で、**やるべき量に到達していない**という現実があります。 * クリエイティブの数が少ない* 訴求の幅が少ない* 比較対象が少ない* 改善回数が少ない* そもそも試行回数が少ない この状態で「もっと楽に成果が出る方法はありませんか」と考えてしまう人が多いんですが、残念ながら、その前にやることがあります。 **まずは手数を増やすこと。****まずは作ること。****まずは失敗すること。** ここを飛ばして、広告はうまくなりません。 厳しく聞こえるかもしれませんが、逆に言えば、ここをやればちゃんと前に進みます。だから、メタ広告を頑張りたいEC担当者の方、自社ECを伸ばしたい方は、ぜひ今日の話を基準にしてみてください。 **売れないのは才能がないからではなく、まだ量が足りないだけかもしれません。** この感覚を持って、まずはバナーを増やす、動画を増やす、訴求を増やす。そこから始めてみてください。 かなり現実的な話をしましたが、結局、現実を見た方が成果は出ます。メタ広告は、ちゃんとやれば伸ばせる媒体です。 なので、変に夢を見すぎず、でも諦めず、**最低限の努力ラインを超えるところまでやる**。ぜひこの姿勢で取り組んでみてください。 音声はこちら▶︎