Meta広告とInstagram広告の違いとは?EC事業者が知るべき使い分けと運用戦略 「Meta広告とInstagram広告って何が違うんですか?」 ECを始めたばかりの方から、よくいただく質問です。 実はこの2つ、仕組みとしてはほとんど同じものです。しかし、目的や使い方を理解して運用するかどうかで成果は大きく変わります。 今回は、小規模ECブランドが広告を始める際に意識したい考え方や、実際に広告運用をして感じたことをお伝えします。 Meta広告とInstagram広告の違い まず前提として、Meta社が提供している広告サービスが「Meta広告」です。 その中に、 ・Facebook ・Instagram ・Threads ・Messenger などへの配信先があります。 つまり、 Instagram広告もMeta広告の一部ということになります。 一般的には、 ・Meta広告=広告マネージャーから出稿する広告 ・Instagram広告=Instagramアプリの「投稿を宣伝」から出稿する広告 という呼び方をされることが多いですが、本質的な違いはほとんどありません。 ECでは「売上目的」と「フォロワー獲得目的」を使い分ける 私自身は、次のように考えています。 Meta広告 売上を作るための広告 商品の購入やコンバージョンを目的に運用します。 Instagram広告 ブランドを育てる広告 プロフィールへのアクセスやフォロワー獲得を目的として使います。 もちろん現在ではInstagram側からも購入目的の広告を出せるため境界線は薄くなっていますが、考え方としてはこの違いを持っておくと分かりやすいでしょう。 ブランド立ち上げ初期はフォロワーを集める意味がある まだブランドを始めたばかりの場合は、いきなり売上広告だけを回すのはおすすめしません。 理由は大きく2つあります。 ① ブランドの信頼感が変わる 例えば、 ・フォロワー50人 ・フォロワー1万人 この2つのブランドでは、受ける印象がまったく違います。 広告を見た人の中には、商品ページだけでなくInstagramプロフィールを確認する人も多くいます。 その時に、 「ちゃんと活動しているブランドなんだ」 と思ってもらえることは、購入率にも影響します。 ② Metaの機械学習が進みやすい Instagram上で ・フォロー ・いいね ・コメント などのデータが増えることで、 「このブランドにはどんな人が興味を持つのか」 という情報がMeta側にも蓄積されます。 このデータが後々の売上広告にも役立つため、プロフィールへの誘導広告には意味があります。 おすすめの流れ ブランド立ち上げ時は、 1. Instagramアカウントを整える 2. 投稿を最低9件程度用意する 3. プロフィールアクセス広告でフォロワーを集める 4. 100人程度フォロワーが集まったら売上目的広告を開始する という流れがおすすめです。 すでにフォロワーがいるなら売上広告からでOK 一方で、 ・フォロワーが数千人いる ・オーガニック投稿で反応がある というブランドであれば、プロフィール広告は不要です。 その場合は、最初から売上目的のMeta広告をスタートした方が成果が出やすいでしょう。 最近特におすすめしたい「既存顧客の除外」 最近の運用で特に成果を感じているのが、 既存購入者を広告配信から除外する設定です。 以前は新規・既存を区別せず広告を配信していましたが、既存顧客を除外して新規だけに配信するように変更したところ、 最初はCPAが悪化したものの、学習が進むにつれて徐々にCPAが改善し、新規顧客の獲得効率が上がってきました。 除外方法は複数使う より精度を高めるためには、 ・Metaのカスタムオーディエンス ・ShopifyなどECの購入者リスト この両方を活用して既存顧客を除外するのがおすすめです。 完全に100%除外できるわけではありませんが、精度は大きく向上します。 良い広告は「残す」のではなく「作り続ける」 広告運用でよくあるのが、 「成果の良い広告だけ残して運用する」 という考え方です。 もちろん間違いではありません。 しかし、ブランドを成長させたいのであれば、 良い広告を残すことではなく、良い広告を作り続けることが重要です。 クリエイティブの切り口を変えながら新しい広告を何本も制作し、その中から成果の良いものを育てていく。 この繰り返しが売上拡大につながります。 Instagramアプリから広告を出すのは注意 最後にひとつ注意点があります。 Instagramアプリから広告を出稿すると、Appleのアプリ内課金手数料の影響で広告費が高くなるケースがあります。 そのため広告を運用する場合は、 ・パソコン ・スマートフォンのブラウザ から広告マネージャーを利用することをおすすめします。 まとめ Meta広告とInstagram広告は仕組みとしてはほぼ同じですが、ブランドの成長段階によって役割は変わります。 特にブランド立ち上げ期は、 ・Instagramで信頼を積み上げる ・フォロワーを増やす ・Metaに学習データを蓄積する というステップを踏んでから売上目的広告へ移行すると、成果につながりやすくなります。 また、広告運用では既存顧客の除外や、新しいクリエイティブを継続的に作る姿勢も重要です。 広告は一度設定して終わりではなく、改善を繰り返すことで少しずつ成果が積み上がっていきます。小さな改善を続けながら、自社ブランドに合った広告運用を見つけていきましょう。 音声はこちら▶︎