こんにちは。 今日は、EC運用において最も重要と言っても過言ではない「ブランドコンセプト・ターゲティング・ポジショニング」について深掘りしてお話しします。 1. 「売れるブランド」の共通点とは? 僕のもとには日々、多くのブランド運営者やEC事業者から相談が寄せられます。素晴らしい商品を持っているのに売れていない、その逆に運用は上手なのに商材選定が微妙で売上が伸びない、そんなブランドを多く見てきました。 それを受けて思ったのが、「売れるブランドには明確な“土台”がある」ということです。その土台こそが、 ・ブランドコンセプト(何を、なぜ届けたいのか) ・ターゲティング(誰に届けるのか) ・ポジショニング(どう差別化するのか) の3つです。 2. 自社サイト運用は「能動的提案」が鍵 Amazonや楽天などと違い、自社サイトではお客様に対して能動的に価値を提案しなければ売れません。 広告・SNS・LINEなどを使う前に、まずこの3つの整理が不可欠です。 よくある間違いが、戦略を決めずに先にInstagramやLINEを始めてしまうこと。これでは労力ばかりかかって結果が出にくい。 3. ブランドの核は「独自性」と「具体性」 ブランドコンセプトを決める際は、以下の2点を意識しましょう。 ・独自性:他のブランドが語っていない視点・価値を打ち出す ・具体性:抽象的ではなく、お客様に伝わる言葉で表現する 例えば、ミウラタクヤ商店の「断食プロテイン」。これは“断食中の栄養補給”という用途に対し、「これを飲んでください」と言い切ることでポジションを確立しました。 4. コンセプト作りに必要なプロセス 強いブランドを作るには、自己分析とお客様理解の両方が必要です。 ・自己分析:自分が何を伝えたいのか、どんな世界を作りたいのかを徹底的に書き出す(ホテル缶詰で4~5時間考えるのもあり) ・お客様理解:LINEやレビューで「なぜ買ってくれたのか」「どんな効果を感じたか」を質問して把握する この2つを繰り返す中で、ブランドとしての「核」が見えてきます。 5. 競合リサーチとポジショニング戦略 ブランドコンセプトが明確になったら、次は競合分析。 ・同じ市場にどんな競合がいるのか? ・自社はどこにポジションを置くのが適切か? ここで注意したいのが、競合を闇雲に洗い出さないこと。10社20社も比較しても、時間だけが奪われます。あくまでコンセプトが固まった上で、“自社と勝負する意味がある企業”だけを対象に絞り込みましょう。 6. 精神論ではなく、勝ち筋の話 「自社サイトは熱っぽく語らないと売れない」ーーこれは精神論ではありません。 むしろ、コンセプトを決め、熱意を込めて語ることができるブランドほど、広告もSNSも効果が出やすくなります。 ChatGPTなどを活用して言語化・整理し、声に出したり、人に話してみたりして、思考を深めてみてください。 最後に コンセプトメイクに正解はありません。でも、やらないまま売れるほど、今の時代は甘くありません。 「なんとなく」ではなく、明確な理由と言語化された価値で勝負しましょう。そのための一歩目として、今日からノートとペンを用意して、自分の想いを吐き出してみてください。 自社サイトで本当に売れるブランドになるために、まずは“自分自身を深く知ること”から始めていきましょう。 音声はこちら▶︎