Instagramのプロフィール広告実施する際の注意点 251112

皆さんおはようございます。
今日も聞いてくださってありがとうございます。

最初に、オンラインサロンの運営について少しだけお知らせです。

僕のサロンは「情報の循環」をめちゃくちゃ大事にしていて、
一方的に僕がしゃべる場というよりも、
みんなからの「質問」や「相談」があってこそ、内容の質が上がると思っています。

ただ、これまで僕の運営が雑すぎて(笑)
当日にタイトル決めて、その場で「はい、じゃあこのテーマで質問ください」は、
正直ハードルが高いよね、と最近反省しました。

なので、これからは

・前日に「明日はこのテーマで話します」と共有する

・それに合わせて、事前に質問を考えておいてもらう

というスタイルに変えていきます。

その方が、絶対に中身の濃い回になるので、しばらくこの形でやってみます。
引き続き、遠慮なくガンガン質問ください。

instagramプロフィール広告の質問に答えます

今日の本題は、

「instagramのプロフィール広告を実施する際の注意点」

についてです。

これは、サロンメンバーのあやのさんからの質問への回答として話した内容をまとめたものです。

質問の要点はこんな感じでした。

・メタ広告を始める時、「①ブランド認知(プロフィール広告)」→「②売上目的」の2段階があるのは理解した

①の段階で
「キャンペーン目的:トラフィック or コンバージョン
 遷移先:instagramプロフィール
 クリエイティブ:既存のリール投稿」
で設定している

・その結果、プロフィールページへの単価は出るが
「1フォロワーあたりの単価」が広告画面上で見えない

・これは設定が間違っているのか?
それとも手計算しかないのか?

・トラッキング設定は触らなくて大丈夫?

このあたりを、順番に整理していきます。

フォロワー単価は「基本、手計算」でOK

まず最初にハッキリさせておきたいのは、

広告マネージャー上で「1フォロワーあたりの単価」を
自動で綺麗に出してくれるわけではない

ということです。

僕は一度も「広告経由のフォロワーをシステム上で完全に計測できる」とは言っていません。
なので、基本は手計算でOKです。

最近、一部アカウントには新しい指標も出てきた

ここ数ヶ月で、メタ側のアップデートが進んでいて、

「instagram広告経由で何フォロワー増えたか」

が見えるアカウントも、少しずつ出てきています。

ただし、 全アカウント対応ではない です。
体感値としては、

・対応しているアカウント:2〜3割

・まだ見えないアカウント:7〜8割

というイメージ。

うちのアカウントも、まだ見えない側です。

なので、原則は「広告費 ÷ 期間中に増えたフォロワー数」で計算してください。

なぜ「手計算」でも十分なのか?

今のinstagramは、オーガニックで新規フォロワーが増えにくい時代です。

・昔みたいに、勝手にリールがバズって
フォロワーがドカドカ増える、はかなりレアケース

・しっかり運用していても、広告なしで新規が増える確率は
体感でかなり落ちている

だからこそ、

フォロワーを増やしたいなら
広告でプロフィールへのアクセスを作りに行くのが前提

と考えた方がいいです。

その上で、

・期間中に使った広告費

・その期間中に純増したフォロワー数

この2つが分かれば、十分です。


フォロワー単価 = 期間中の広告費 ÷ 期間中のフォロワー純増数

この数字が

・1人20円で獲得できているケースもある

・150円、300円かかるケースも普通にある

ミウラタクヤ商店の場合は、だいたい150円前後が多いです。

商材カテゴリーで「フォロワーの付きやすさ」は全然違う

プロフィール広告を回したときに、

・フォロワーが増えやすいアカウント

・全然増えないアカウント

が出てきます。

これは、広告の上手い下手だけの話ではありません。

めちゃくちゃ大きいのが、

そのアカウント・商材カテゴリーに
「エンタメ性」「共感性」があるかどうか

です。

健康食品は、正直フォローされにくい

僕の商材は健康食品です。
元々、生活必需品ではないし、ニーズが顕在化していない人も多い。

なので、

・頑張ってもフォロワー単価は150〜200円前後になりやすい

・「見てるだけで楽しい」カテゴリより、どうしても高くつきやすい

という前提があります。

エンタメ寄せするとフォロワー単価は下がるが…

一度、テスト的に

「365日酒を飲むけどダイエットしたい41歳」

みたいな、エンタメ寄せのアカウントで広告を回してみました。

その時は、

・フォロワー単価:約50円まで下がった

ただ、やってみてわかったのは、

・発信したい内容と、フォロワーとの「温度」がズレる

・コミュニケーションの質が落ちた感覚があった

・購買につながる感触もほぼなかった

ので、すぐに元に戻しました。

結論:

・エンタメを強めれば、フォロワー単価は下がる

・ただし「売れるかどうか」「ブランドと噛み合うか」は別問題

ここは、集客効率とブランドの質のバランスを見ながら決めてください。

設定はこれでOK?キャンペーン目的とトラッキングの話

質問にもあった設定部分について。

キャンペーン目的:トラフィック or コンバージョン
遷移先:instagramプロフィール
クリエイティブ:既存のリール投稿

これは、基本問題なしです。

フォロワー単価は広告画面には出ないので、
繰り返しですが 「手計算」前提 で考えてください。

トラッキングは触らなくていい?

今回の目的は

「instagramのフォロワーを増やすこと」

なので、
トラッキングの細かい設定は触らなくてOK です。

「トラフィック目的の広告」は、ほぼやらなくていい

ここで、かなりハッキリ言っておきたいことがあります。

売上を取りに行くメタ広告で
トラフィック目的・リーチ目的は、基本やらなくていい

です。

instagramプロフィールに飛ばすトラフィックは「あり」。
でも、それ以外の

「とりあえずサイト訪問増やしたい」

「とりあえずクリック単価を下げたい」

みたいな目的でトラフィック広告を回しても、
売上にはほとんど繋がりません。

実際に何が起きているか

・「トラフィックでクリック単価はめちゃくちゃ安くなりました!」
と喜んでいる

・でも、フタを開けると
コンバージョン率が1%を切っている

こういうパターンを、何十件も見てきました。

僕自身も、

・メタの担当者に指示をもらいながら

・トラフィック目的でいろいろ試しましたが

まったくうまくいきませんでした。

なので断言します。

「売上を取るため」の広告で
トラフィック目的・リーチ目的はやらなくていい。

例外は、

  • instagramプロフィールに飛ばすトラフィック(=フォロー獲得用)

くらいです。


正しい順番:プロフィール広告 → 売上目的広告

僕がおすすめしている流れは、シンプルです。

1. instagramプロフィール広告でフォロワーを増やす

プロフィールに飛ばす広告を出す

まず「話を聞いてくれる状態」を作る

2. その後、売上目的の広告を出す

キャンペーン目的:コンバージョン

イベント:購入

LPなどに飛ばし、商品購入を取りに行く

なぜ「まずフォロー」なのか?

今のお客さんは、

・いきなり広告から商品LPを見ても、すぐには買わない

・まず「誰なのか」「どんな人が売っているのか」を知りたい

だからこそ、

1. まずinstagramでフォローしてもらう

2. 日々の投稿やストーリーズで「認知・信頼」を作る

3. 必要ならDMでコミュニケーションを取る

4. 「この人の話なら聞いてもいいかな」という状態を作る

5. そこで初めて「実はこんな商品があって…」と提案する

このプロセスを踏んだ方が、
購買率も、広告の費用対効果も、確実に上がります。

プロフィール広告を回した後に「必ずやるべきこと」

広告経由でフォローしてもらえたら、
DMで話しかけてください。

「フォローありがとうございます!
 どういうきっかけで興味を持っていただきましたか?」

と聞いてみる。

ここから、

・お客さんがどこに共感したのか

・どんな悩みを持っているのか

・どの投稿やどの言葉が刺さったのか

が、めちゃくちゃ具体的に見えてきます。

この情報をもとに、

・プロフィール文を修正する

・リールのネタを変える

・LPや商品ページにも反映する

といった改善ができるので、
広告の効率も、売上も、両方良くなります。

大前提:スカスカのアカウントに広告をかけても意味がない

ここも重要な注意点です。

中身がスカスカのinstagramアカウントに
いくら広告をかけても、フォローされません。

具体的には、

・投稿数が極端に少ない

・世界観がバラバラ

・プロフィール文が「何のアカウントなのか」よく分からない

この状態で広告を回しても、
プロフィールに来てくれた人が

「で、ここは何してる人?」

となって離脱します。

広告を始める前にチェックすべきこと

・投稿は一定数たまっているか

・「誰に」「何を」「どんなスタンスで」発信しているか、伝わるか

・プロフィール文に“興味が湧くフレーズ”が入っているか

ここを整えるだけで、
同じ広告費でも フォロワー単価は大きく変わります。

ここから先は「全ECに共通する話」

後半では、他にもいくつかの質問に答えました。
ざっくり要点だけまとめておきます。

1. 複数ブランドをどう展開するか問題

楽天・BASEで既存ブランドがあり、
無在庫の新ブランドを立ち上げたい、という相談に対しては、

・管理画面を増やすと、オペレーションコストが確実に上がる

・価格帯の全く違うブランドを、同じリストに並べて売るのは難しい

・Shopifyを始めるなら、「自社サイトで何をどう伝えるのか」を
本気で考えないと売れない

という話をしました。

原則:

・管理画面は増やさない方がいい

・リストをごちゃ混ぜにすると運用が難しくなる

・まずは「売上に一番効く行動」に集中する

2. Shopify移行のリスクは3つある

BASE → Shopifyへの移行を検討している方へのアドバイスとしては、

1. 失いたくない機能の洗い出し

BASEで使えている機能が、
Shopifyで再現できないケースも普通にある

2. 会員情報の引き継ぎ問題

・メールアドレスは移行できても
パスワードはお客さん自身に再設定してもらう必要がある

・その過程で「離脱」は必ず出る

3. SEOの一時的な落ち込み

ドメイン移行・システム変更後、
3ヶ月くらいは検索流入が落ちる覚悟が必要

この3つを理解した上で、
それでも移行したいか? を冷静に判断してください。

3. LINEとメールの「自動化」どう考えるか

僕自身のやり方はこんな感じです。

LINE

・友だち登録後、3通のステップ配信だけ自動化

1. 挨拶&自己紹介:「なんで登録してくれたんですか?」と質問

2. ダイエットの目標や悩みを聞く

3. 参考ブログの案内で一旦締める

それ以上は、配信コストもあるので
あまり打ちすぎないようにしている

メール(Shopifyメール)

・ステップ配信はほぼ組んでいない

・代わりに、毎日2通メルマガを配信している

・リストのセグメントは、
「購入者」と「未購入者」だけを分けるのが基本

ポイントは、

・未購入者には「とにかく買ってもらうための情報」
・購入者には「使い方や追加提案」の情報

に絞ること。

変に細かくセグメントしすぎると、
**スモールビジネスでは「作業コストに見合わない」**です。

4. Amazonは「置くだけ販売」はほぼ無理

「とりあえずAmazonに出しておけば売れますか?」という質問には、

・売上を立てたいなら、スポンサープロダクト広告は必須

・最初はオートターゲティングで
1日200〜300円くらいからテストでOK

・そこから出てきたキーワードを見て、
マニュアルターゲティングに移行していく

という話をしました。

「置いとくだけで売れる」は、今のAmazonではほぼ起こりません。

5. メタ広告の「1日の予算」はこう決める

これは多くの人が勘違いしているポイントですが、

1日の予算は「なんとなくの上限」から決めるものではない

です。

正しい考え方は逆です。

1. 商品価格と原価から「1件あたり許容できるCPA」を決める

例)商品1万円、原価4,000円 → 粗利6,000円

CPA6,000円以内なら、理論上は赤字にならない

2. 実際に運用してみて

CPA3,000円で安定して取れているなら
「1件売れるごとに3,000円利益」が出る状態

3. その状態なら、本来は

予算を増やせば増やすほど売上も利益も伸ばせる

だから「100万円まで」とか、変な上限を決める必要はない

もちろん、

・予算を上げれば効率は少しずつ悪化する

・在庫・仕入れ・キャッシュフローも考慮する必要はある

ですが、基本は

「効率を守れる範囲で、青天井に近づけていく」

という発想で考えるべきです。

最後に:行動の「コスパ」を常に疑う

今日の話を全部まとめると、共通しているのは1つです。

「自分の行動が、どれだけ売上に影響しているか」を
ちゃんと疑いながら選ぶ

・管理画面を増やしすぎてないか

・セグメントを細かく切りすぎて、作業だけ増えてないか

・「とりあえずやってる施策」が、実はほぼ売上に関係ないのでは?

この視点を持てるかどうかで、
スモールビジネスの伸び方は大きく変わります。

instagramのプロフィール広告も、例外ではありません。

・ちゃんと中身のあるアカウントを作る

・フォロワー単価を手計算で把握する

・DMでコミュニケーションして解像度を上げる

・その上で、売上目的の広告を回す

この流れを、淡々とやっていきましょう。

 

 

音声はこちら▶︎

 

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