「ステップメール大事だよ」と言いながら、僕はほとんどやってません。
理由はシンプルで、毎日メルマガを2通送っているからです。正直、これ以上送るとさすがにウザいだろうなと思っているし、「思い出してもらうため」という役割は今の本数で足りていると判断しています。
ただし、これはあくまで「僕の場合」。
・毎日メルマガを書く時間がない
・でも、お客様にちゃんと情報は届けたい
・手は足りないから、自動化したい
こういう人にとって、ステップメールは必須レベルで使ったほうがいい仕組みです。
今回は、僕が「もしステップ組むならこうする」という理想形と、実際にやっているLINEコミュニケーションの考え方をまとめます。
ステップメールは「売上装置」じゃなく「情報伝達の自動化」
多くの人が勘違いしているんですが、ステップメールは
「入れておけば勝手に売上が上がる魔法の箱」ではありません。
本質はこれです。
自分が本来やるべき「説明・フォロー・お節介」を
サボらずに全員に届けるための自動化装置
・お客様は「1回商品を買っただけ」では、ほぼ理解していない
・そもそも開封すらしていない・放置されているケースも多い
・だからこそ、繰り返し丁寧に伝える仕組みが必要になる
その役割を担わせるのがステップメールです。
まずは「かご落ち」から:最低限この3ステップを組め
一番わかりやすく効果が出やすいのは、**かご落ち(カート落ち)**向けステップ。
Shopifyなら標準機能で簡単に組めるので、
ここから手をつけるのをおすすめします。
STEP0:お買い物忘れてませんか?(システムメール)
まずは王道の「お買い物忘れてませんか?」メール。
これはベースとして入れておく前提です。
STEP1:ブランドと商品の思想をもう一度伝える
2通目でやるべきは「ブランドの自己紹介」。
・私たちはどんな想いでこのブランドをやっているのか
・なぜこの商品を作ったのか
・どんな人の役に立ちたくて販売しているのか
一度LPで説明していても、お客様はほぼ覚えていません。
だから、改めて文章で「思想」を届けます。
STEP2:スタッフ目線の「おすすめの使い方」
3通目はスタッフ目線。
・どう使うと一番良さが出るのか
・よくある失敗パターンとその回避方法
・スタッフ自身がどう使っているか
「商品説明」よりも一歩踏み込んだ、リアルな使用感を伝えます。
STEP3:お客様の声で背中を押す
4通目は「お客様の声」。
・初めての人が不安に感じるポイント
・それを実際に解消できた体験談
・リピートしている人のリアルなコメント
この3つ(ブランドの想い/スタッフ視点/お客様の声)は、
かご落ちにも、メルマガ新規登録にも、そのまま使い回せる鉄板セットです。
商品購入後ステップ:ゴールは「リピート」じゃなくまず「消費」
多くのEC事業者が嘆いています。
「リピートがなかなか増えないんです…」
当たり前です。
そもそも商品が消費されていないケースが多いから。
自分の立場を入れ替えて考えてみてください。
・通販で商品を買った
・LPを一回読んだだけで、完璧に理解しているか?
・「使いこなせてます」と自信を持って言えるか?
おそらく、ほとんどの人が「NO」です。
ひどい場合は、
・買ったことを半分忘れている
・開封していない
・使い方がわからないからとりあえず放置
まであります。
それなのに、
「LPにちゃんと書いているので、買った人は理解しているはず」
と考えるのは、正直かなり甘い。
だからこそ、購入後のステップメールが必要です。
購入直後に送るべき内容の例
・商品の基本的な使い方(超・初歩レベルから)
・よくある失敗とその対策
・ベストな保存方法・ケア方法
・なぜその商品が「他と違うのか」という裏側の話
例:職人のこだわり
例:特殊な素材・製法
例:開発者がそこにこだわる理由
アパレルなら:
・洗濯ネットに入れるべきか
・乾燥機はOKか
・虫食いを防ぐにはどうするか
・なぜここまで着心地が違うのか(素材・縫製・パターンの話)
コーヒー豆なら:
・香りを長持ちさせる保存方法
・冷凍・冷蔵の可否
・豆を挽くタイミングと味の違い
こういう情報を**「勝手に探しに来てくれるだろう」と期待しないこと。**
こちらからしつこいくらい丁寧に流して、
「消費するきっかけ」を何度も作る必要があります。
買いました → 消費していません → リピートされません
これは当たり前の流れです。
まずは「消費」させる。
そのために購入後ステップを組む、という発想に変えてください。
LINEステップは「質問」と「お節介」で距離を縮める
メールは一方向の配信が基本ですが、
LINEは双方向前提のコミュニケーションツールです。
僕がLINEでやっているのは、ざっくりこの3ステップ。
1. 登録直後:三浦式ダイエットメソッドのPDFをプレゼント
2. 翌日:
「なぜこのLINEをフォローしてくれたんですか?」
3. その次の日:
「何キロ痩せたいですか?」
ここで大事なのは、質問を投げること。
・なぜうちの商品を買ってくれたのか
・何に悩んでいるのか
・どんなゴールを達成したいのか
こういう質問を投げると、
だいたい10〜20%くらいの人がちゃんと返事をくれます。
そこからが、ブランドの本領発揮ポイントです。
・「そうなんですね、わかります」とまず受け止める
・自分なりのアドバイスを1つだけ返す
・さらに聞けそうなら、もう一つ質問してみる
これをやるだけで、他のブランドより圧倒的に距離が縮まるし、
ファンになってもらえる確率が一気に上がります。
「お節介を焼く」ブランドは強い
今のECは、全体的に「お節介が足りない」と思っています。
・保存方法
・ケアの仕方
・もっと長く・もっと快適に使ってもらうための小ネタ
・なぜそこまでこだわって作ったのかという背景
こういうのを**「わざわざ」伝えてくるブランドが少なすぎる。**
だからこそ、ここをきっちりやるだけで、
お客様にはこう思われます。
「え、ここまで教えてくれるの?
こんなメーカー他にないよね」
例えば:
「洗い方に不安があったのでLINE登録しました」
→ 保存方法・洗い方のテンプレをその場でドンと送る
「コーヒー豆余らせちゃうんです」
→ 香りを保ったまま使い切る保存〜消費の流れを教える
この一手間のお節介が、ファン化の最短ルートです。
ステップメールは「毎日配信できない人」のための道具
僕は毎日2通メルマガを送っていて、
さらにセグメントを分けてテキストメールもガンガン投げています。
正直、それができているので、
「自分に関してはステップを組まなくてもいい」と判断しています。
でも、多くの人はこうです。
・そもそも毎日メルマガを書く時間がない
・1回送った良いコンテンツを、全員にちゃんと届け切れていない
・「やったほうがいいのはわかっているけど、タスク的に無理」
だからこそ、ステップメールで自動化する意味がある。
・自分のブランド思想の説明
・スタッフ目線のおすすめポイント
・お客様の声
・購入後の使い方・保存方法・Q&A
・なぜフォローしてくれたのか・何を達成したいのかを聞く質問
これらを全部手動でやるのは無理ゲーなので、
「やるべきことを自動化する仕組み」としてステップを考えてください。
2025〜2026年の気づき:新規よりも「一度関わってくれた人」に向き合う
正直に言います。
2025年は、インフルエンサーや広告で
新規の獲得が順調に増えていました。
ただ、ふたを開けてみると、
・広告費をガッツリ使っているのに、利益は薄い
・既存のお客様に対するケアが明らかに足りていない
・自分自身もあまりおいしくない状態
という現実がありました。
そこで、僕は2026年以降ははっきりこう決めました。
「外にばかり目を向けるのをやめて、
一度でも関わってくれた人たちにもっと手厚く向き合う。」
その具体的な手段のひとつが、
今回話しているステップメールやLINEのコミュニケーションです。
感情を乗せた発信は、人を動かす
もう一つ、最近痛感しているのが「感情」の話です。
あるタイミングで、僕はけっこう強めのLINEを送りました。
・「サロン検討してます」と言いながら、
いつまでも申し込まない人たちに対して
・「正直なところ、何をなめたこと言ってるんだろう」と
僕が内心イラっとしていたことを、そのまま言語化したメッセージ
結果、その配信のあと、一気に入会者が増えました。
もちろん、全員に受けるやり方ではないし、
もっとマイルドにやる道もあります。
ただ一つ確信したのは、
「感情がちゃんと乗った文章」は、人の心を動かす
ということです。
・怒り
・悔しさ
・喜び
・安堵
こういう生の感情をちゃんと出していく。
これもまた、ステップメールやメルマガ、LINEで
「伝わるコミュニケーション」をするうえで欠かせない要素だと感じています。
焦らなくていい。3ヶ月かけて形にすればいい
最後に、これだけは伝えておきたいです。
「今すぐ全部完璧にやろうとしなくていい」
僕はIT業界で長くやってきたので、
管理画面やツールを触るのが好きだし、作業も異常に早いです。
正直、皆さんが1週間かかることを1時間で終わらせる自信もあります。
でも、それは僕の職歴と好き嫌いの結果であって、
誰にでも同じレベルを求めるのは違うな、と今は思っています。
・1ヶ月でできなくていい
・「言われてたことを3ヶ月後にやっとスタートできました」
それで全然OKです
大事なのは、
・お客様にちゃんと情報を届けるべきだと理解すること
・そのために、ステップメールやLINEを「使う」と決めること
・少しずつでも実装していくこと
この積み重ねが、1年後にちゃんと差になります。
まとめ:ステップは「お客様のために、何度も伝える」仕組み
今日の内容をざっくり整理すると、こうです。
・ステップメールは「売上装置」じゃなく「情報伝達の自動化」
かご落ちには、
・お買い物忘れメール
・ブランド思想
・スタッフ目線の使い方
・お客様の声
の3〜4ステップは最低限組む
・購入後ステップのゴールはリピート前にまず「消費」してもらうこと
・LINEは「質問」と「お節介」で距離を縮める場として使う
・一度関わってくれた人に向き合うほうが、長期的には圧倒的に得
・感情が乗った発信は、人の行動を変える
・焦らなくていい。3ヶ月かけて形にしていけばいい
「ステップを入れたら売れますか?」ではなく、
「自分が本来やるべきフォローを、
どこまで自動化して全員に届けられるか?」
という視点で、一つずつ組んでいってみてください。
