メタ広告の「リストターゲティング」と「フリークエンシー」の考え方
おはようございます。今日は、最近のメタ広告運用で「これ、もう不可欠になってきた」と感じている話をまとめます。
テーマは **メタ広告のリストターゲティング(カスタムオーディエンス)**と、**フリークエンシー(接触頻度)**の考え方です。
1) 「リターゲティング」は広い言葉。メタでやるなら“カスタムオーディエンス”が本体
一般的に「リターゲティング広告」と言うと、
「サイトに来た人に追いかけ配信するやつ」みたいに思われがちです。
でも厳密には、リターゲティングはメタに限らずGoogleなども含む総称。
メタ広告の管理画面でやっていることを正確に言うと、配信先を限定する=カスタムオーディエンスを作る、ここが本体です。
・カスタム(調整する/カスタマイズ)
・オーディエンス(配信対象)
つまり「メタが持っているデータ上の“この人たち”にだけ出す」ための設定がカスタムオーディエンスです。
2) カスタムオーディエンスは“いろんな作り方”ができる
カスタムオーディエンスは、かなり細かく作れます。たとえば:
・Instagramのフォロワーだけに配信する
・特定の商品ページを見た人だけに配信する
・サイト訪問したが購入していない人に限定する(購入者は除外する)
そして、ここで重要なのが リストターゲティングです。
3) リストターゲティング:Shopifyの顧客リストを広告配信先にする
リストターゲティングはシンプルに言うと、
「メールアドレス・電話番号などの顧客データのリスト」を使って、その人たちだけに広告を出す手法です。
Shopifyなら顧客セグメントで、
「Aという商品を買った人」「特定期間に購入した人」などのリストを作ってエクスポートできます。
それをMetaのフォーマットに合わせて取り込むことで、“そのリストだけ”に広告配信が可能になります。
4) なぜ今、リストターゲティングが必要だと思い始めたのか
正直、僕は以前まで「リターゲティング、そこまで意味なくない?」派でした。
理由は、メタのAIが優秀で、ほっといても買いそうな人に配信してくれるから。
でも最近、数字を見ていて明確に思ったのがこれです。
リターゲティングを意識して組まないと、フリークエンシーが上がりにくい。
つまり、同じ人に2回以上接触する機会が少ない。
SNSは当たり前に触られる時代で、発信者も広告も多すぎる。
1回見ただけで浸透するほど、今のネットは甘くない。
だから、ある程度は「強制的に」接触回数を増やしにいく必要が出てきた、という感覚です。
5) フリークエンシー「2は悪」ではない。営業に置き換えて考える
よく「フリークエンシー2を超えたら悪い」と聞くことがあります。
でも僕は、そこは一回立ち止まって考えた方がいいと思ってます。
フリークエンシー=接触頻度です。
これを営業に置き換えると分かりやすい。
・営業が1回来て、その場で即決って毎回起きる?
・2回目の打ち合わせで決まる、って普通にあるよね?
だから「2=悪」は雑すぎます。
むしろ商品単価や商材の性質で“必要な接触回数”は変わる。
・1,900円の期間限定お試し → 1回で買うこともある
・1万円の商品 → 1回で即決は起きにくい
・高単価(例:3万円以上) → 検討期間が長くなりやすい
さらに言うと、目安を聞いても担当者によって「5超え」「10超え」などバラつく。
結論、一概には言えない。
6) 嫌われないためのポイントは「同じ広告を見せ続けない」こと
接触頻度を上げるなら、やり方が大事です。
同じ内容を何回も見せたら、そりゃ嫌われます。
だから僕がやろうとしているのはこれ。
・同じリストに対して
・違う切り口のコンテンツを増やして
・複数の広告セットやキャンペーン設計で当てに行く
「1個のクリエイティブでドカンと売る」より、
情報を分散させて、全体最適でクロージングしていくイメージです。
うまくいけば、時間のかかる動画を“毎回全力で作らなくても”戦える可能性もある。
(もちろん動画が強いのは事実。ただ、全体設計でカバーできる部分はあるはず)
7) 実務でまずやるなら:訪問したけど買ってない人に“理由別”で当てる
最初の一歩として分かりやすいのは、
「商品ページは見たが購入していない人」だけに配信すること。
購入者は除外すれば、自然と「見たけど買ってない層」が残ります。
で、その人たちに対して考える。
・なぜ買わなかった?(価格?不安?使い方?比較?)
・それを潰すコンテンツを作る
・複数の切り口で配信する
これが、いわゆる**セカンドセールス(2回目の営業)**になる、という発想です。
8) ついでに:アトリビューション「1日 vs 7日」は“どっちも正解になり得る”
クリック/アトリビューションを「1日」にしたらCPAが下がった、みたいな話もあります。
これも、単価や商材特性で変わる。
・1日で買ってくれる層に最適化 → CPAが下がることはある
・でもやり続けると枯れて悪化 → 7日に戻すと改善、も起きる
短期で見ると1日が勝つケースはある。
ただ、ずっとそれが正解とは限らない。
だから、試して結果を見るが現実解です。
9) 予算を上げたらCPAが悪化したら?「キャンペーンのキャパ」を疑う
予算を上げた途端にCPAが悪化して戻らない、はよくあります。
・予算を戻してもダメ → 学習が狂ってる可能性
・一回止めて、同内容でキャンペーン作り直す → 戻ることもある
・それでもダメ → クリエイティブ刷新が必要
根本は「見込み顧客が減っている」ことも多いです。
買い切り商材なら特に、買ったら母数が減っていきます。
その場合は、
・予算を落としてゆっくり回す
・また見込みが育ったタイミングで上げる
みたいな波の運用も現実的。
10) 広告だけが答えじゃない。視点を広げる
「広告のキャパ」を感じた時に、キャンペーン増やすだけが答えではありません。
・店舗や取扱店を増やす
・インフルエンサーPRで認知を広げる
・広告以外で“知るきっかけ”を増やす
広告はあくまで手段。
広告だけで勝ち続けるのが難しい時代になってきた、というのは本当に感じます。
