失敗回避みんなミスるECのNG行為260109

はじめに:ECの失敗は「やり方」より「順番ミス」

サロンでも「やっちゃいました…」という相談、本当に多いです。
見ていて思うのは、

間違ったことをしているというより、やる順番をミスっている

パターンがほとんど。

今日は、僕が現場で何度も見てきた「ECのNG行為」と、その回避の考え方を整理しておきます。
耳が痛いところもあると思いますが、ここを押さえておくと、かなり遠回りが減ります。

NG① 最初から「デコデコLP制作」にお金をかける

LPの本来の意味を勘違いしている

まず、よくあるのがこれ。

最初の投資で、いきなり縦長でデコデコしたLPを何十万かけて作る

そもそも LP(ランディングページ)って、「広告やSNSから着地するページ」のことです。
だから、本来は下記どれも LP になり得ます。

・トップページ

・商品ページ

・特設ページ(1枚もののLP)

「LP=通販っぽい長いページ」ではないんですよね。

本当に必要なのは「ページ」ではなく“言葉”

売上をつくる本質は、いつも同じです。

・お客さんが商品のことを理解している

・ブランドを好きになってくれている

・その上で「納得感」があって買ってくれる

この「納得感」を生むのに必要なのは、

高額なLP制作ではなく、自分のブランドを表現する言葉

です。

・商品ページに載せるテキスト

・それを補う写真

・その組み合わせで伝わるかどうか

ここを自分で何十回・何百回と試行錯誤する方が、よっぽどリターンが大きい。

LP外注のリアル

ちゃんとしたLPを作るには最低でもこの3つのスキルが必要です。

1. コピーライティング

2. コーディング(HTML / CSS / JavaScriptなど)

3. 画像・デザイン制作

正直な話をすると、

「数十万で受けてくれるデザイナーさんが、売れるコピーまで作ってくれる」

…なんてケースは、まずありません。
言葉の部分は、結局自分で考えるしかない

言葉作りから丸投げして本気で売れるLPを作ろうと思ったら、数百万単位の世界です。
スタート時点でそこにお金を突っ込む優先順位は、どう考えても低い。

NG② A/Bテスト・代理店・アフィ会社…「方法論」から入る

初期フェーズのA/Bテストはいらない

これもありがちなパターン。

「A/Bテストツールを入れて、LPもパターン分けて…」

はっきり言います。最初の段階では不要です。

もちろん「言葉の試行錯誤」は必要ですが、
それをいきなり「A/Bテストのフレーム」に載せる意味はほとんどありません。

大事なのは、もっと手前です。

・なぜお客さんは自分の商品を選んでくれているのか

・どんな一言・どんな切り口が刺さるのか

この「言葉尻」を、自分の頭で掘ること。

代理店・アフィ会社に丸投げしても土台はできない

サロン内でも「やって後悔した」声が多いのが、

・広告代理店丸投げ

・アフィリエイト会社の高額サービス

です。

彼らは「すでに売れる土台」がある前提で、広告を回すプロ。
土台そのもの(世界観・言葉・コンセプト)は作ってくれません。

そこができていないのに「方法論」だけ入れても、絶対に売上は伸びない。
まずは自分で、

「なぜ選ばれているのか? どう伝えればいいのか?」

を言語化しきること。
ここで詰まってるなら、他人の力を借りた方が早いです(コンサルでも、僕の家庭教師でも何でもいい)。

NG③ 原価率5割超えの価格設定で、そもそもビジネスになってない

原価率5割超えは、ほぼ詰んでいる

想像以上に多いのがこれ。

「原価率5割、ひどいと6割。残り2〜3割が粗利です」

この状態だと、こうなります。

・プロモーション費(広告費)がほぼ出せない

・卸を振られた瞬間に利益が吹き飛ぶ

・成長させようにもキャッシュが残らない

目の前の「1個売れた/儲かった」だけを見ていると気付きにくいですが、
事業としてはかなり危険なラインです。

理想は「粗利7割」。広告費まで見据えた設計を

ざっくりの目安として、僕はこう考えています。

粗利率:7割を目指す(=原価率3割前後)

広告費:売上の20%前後(LTVが高いなら最大30%まで)

※商品ジャンルやサイズによって多少ブレますが、考え方の軸として。

よくある言い訳が、

「スーパーの商品を調べたらこの価格帯だった」

「楽天でこれくらいなので、それに合わせました」

ですが、その価格帯は大量ロット・大量流通前提の世界です。
小さなECがそこに合わせたら、そりゃ詰みます。

「値上げできない」は、かなり致命的

厳しいことを言いますが、

「値上げできない」は、自分の問題です。

・自分の商品に自信がない

・価値を伝える言葉を詰め切れてない

・顧客にきちんと説明していない

どこかで、これが必ず引っかかっています。

値下げしてギリギリ回るビジネスを続けるより、
値上げしてでも続けられる構造を作った方が、長期的には絶対に楽です。

NG④ 自己評価だけ高く、試行錯誤が圧倒的に少ない

「言われた通りやってます」の中身がスカスカ

現場でよくある会話。

「三浦さんが言う通りやってるんですけど、売れないです」

よくよく聞くと、

ブログ:1本だけ書いた

広告:1クリエイティブだけ出した

キャンペーン:1パターンだけ試した

…みたいなケースが山ほどあります。

これはもう、単純に

行動量と試行錯誤の回数が圧倒的に足りていない

だけです。

自己評価が高いと、行動量が増えない

全員ではないですが、

・自己評価だけやたら高い

・それに対して成果が伴っていない

こういう人は、試行錯誤の回数が少ない傾向がかなり強いです。

・「自分はできているつもり」だから、改善の必要性を感じない

・人からのフィードバックを素直に受け取りにくい

・「うまくいかない理由」を外側に探しがち

結果として、いつまでも同じところで足踏みします。

メタ認知と「人に聞く力」が必須

大事なのは、

・自分を客観視する(メタ認知)

・「どこができていないか」を他人に指摘してもらう

この2つです。

自分で自分を完璧に評価するのは不可能です。
だからこそ、ちゃんと指摘してくれる人・一緒に考えてくれる人に頭を下げて相談した方が早い。

NG⑤ すぐ外注して、自分でツール・システムを触らない

Shopify丸投げ制作の悲劇

これも本当に多いです。

「Shopifyの管理画面をほぼ触らないまま、サイト制作を丸投げ」

結果どうなるか。

・トップページの更新方法がわからない

・デザインが全部Liquidでガチガチに組まれていて、自分で触れない

・補助金で安く作ったはずが、結局更新のたびに追加費用

正直、めちゃくちゃもったいないです。

Shopifyの標準機能だけでも、
ドラッグ&ドロップでかなりのことができます。

1回、自分の手で触ってみてから外注する。
これだけで、ムダな30万・50万は簡単に減らせます。

広告運用を代理店丸投げするのも同じ

広告運用もまったく同じ構造です。

「売れる土台(言葉・訴求・商品設計)」を作るのは、自分の仕事

代理店は、その土台の上で配信・最適化をしてくれる存在。
土台がないまま丸投げしても、結果は出ません。

NG⑥ 「アプリありき」で考えて、本質を見失う

予約販売の例

「予約販売はどのアプリがいいですか?」
これも、よく聞かれる質問です。

でも、本来考えるべき順番はこうです。

1. 予約販売とは何か?

2. 自分とお客様の間で「何が満たされていればOK」なのか?

・いつ届くかが分かる

・決済タイミングが明確

・通常商品と混同しない

ここが整理できていれば、

・商品名に【予約販売/◯月◯日頃発送】と入れる

・商品説明欄に納期を太字で書く

この程度で解決するケースも多いです。

アプリはあくまで「手段」。
目的と要件を言語化してから、本当に必要かどうかを判断した方がいい。

「質問の仕方」も結果を大きく左右する

ちょっとECから逸れますが、これも大事なので。

質問が下手な人は、それだけで損します。

ポイントは3つだけです。

1. 自分を客観視する

いま自分はどこで詰まっているのか

2. どうしたいかを決める

「AとBで迷っていて、自分はA寄りで考えています」

3. 具体的な課題として聞く

「こういう状況で、こうしたいと思っています。どう思いますか?」

NGなのは、

「こういう状況なんですけど、どう思いますか?」

だけ投げてくるパターン。
それは相手からすると「知らんがな」です。

おわりに:正しいことはしんどい。でも、そこから逃げない

ここまで書いたことは、どれも

・地味

・しんどい

・すぐに楽はできない

ことばかりです。

・言葉を何十回も練り直す

・原価と価格を数字で見直す

・自分の行動量の少なさを直視する

・ツールやシステムを自分の手で触ってみる

・頭を下げて、ちゃんと人に聞く

正直、楽な道ではない。
でも、ここから逃げ続ける限り、ECはずっとしんどいままです。

逆に言うと、今日書いたNG行為を一つずつ潰していけば、
小さなブランドでも、ちゃんと伸びていきます。

「自分、どれやっちゃってるかな?」
と、一度冷静に棚卸ししてみてください。

 

 

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