「独自性を表現しようとしないブランドは金額以外に売れる理由がない」という話

ECの運営に関するアドバイスをしていると、必ずお伝えしていることがあります。

 「ブランドとして独自性のある表現はは必ず持ちましょう」ということ。

これはもう、何百回も言ってきた話なんですが、残念ながらそれでも実践できている人は少ないです。

 

この記事では、なぜ「独自性」がそんなに重要なのか。そしてなぜ多くの人がそれを軽視してしまうのかについて。

「誰かも言ってるようなこと」は 独自性ではない

独自性って他の人が言っていないこと・やっていないことを言語化して表現すること。

 

よくあるのが、「この商品のここが良いんです!」って言ってるけど、それ他のブランドも同じようなこと言ってるよね? ってパターン。

 

たとえば、

 •「お客様目線で作りました」

 •「こだわりの素材を使ってます」

 •「毎日使いたくなるデザインです」 とか。

それ、もう聞き飽きてるんです。

 

そしてそれを“言葉だけ”で言ってる限り、まじで誰の心にも刺さらない。

「一般層向けの表現」は、 誰にも刺さらない 中には「うちは広く売りたいから、あえて一般的な言葉で」と言う人もいます。

でも、その“広く狙う”って 発想がそもそも間違いと思ってます。

値段勝負なら話は別。

 

言葉をぼかせばぼかすほど 

誰にも届かない。

 

「全方位に向けて打った広告は

結局どこにも届かない」のと同じです。 

 

ターゲットを狭めて、

具体的に「誰に・何を・なぜ」

伝えるのか?

 

そのためには、言葉をもっと解像度高く、独自のものにする必要があります。

 

「なんとなく考えた裏コンセプト」

じゃ足りない

 

相談に来てくれる人の中にも、「ちょっとブランドのコンセプトを練ってみました」

って人は結構います。

 

でも、それを見てみると、 それって、よそのブランドでも言ってない?それ、裏コンセプトというより“ふんわりした感想”では? というケースがほとんどです。

 

本気で独自性を考えるなら「他の誰かが言ってないこと」に踏み込む必要があります。

 

「なんとなく」じゃなくて

「徹底して考える」。 

 

この差はでかいです。

 

言われたことを 「やってみる」じゃなくて「やりきる」

 

もう一つよくあるパターンが、 アドバイスを受けたあとに「やってみました」って報告をくれるケース。 

 

もちろん素直に動いてくれるのはうれしいんですが、“やってみる”だけじゃ成果は出ません。

 

やるなら、徹底的に、

そして具体的に、やりきる。 

 

ここができてる人って、 正直2割ぐらいです。

 

あとの8割は、「言われたから一応やってみた」止まりで終わってしまう。

 

ブランドを立ち上げて、

広げていくのは簡単じゃありません。 

 

“ちょっと考えてみた”レベルでは、まず売れない。

 

“自分なりにやってみた”では、突破できない壁が出てきます。

 

最初に考えるべきは「表現の独自性」

 

ブランドを作るとき最初に取り組むべきは商品でも広告でもなく言葉です。

 

どんな言葉で、誰に向けて、 何を伝えるのか。

 

そこに独自性がないと、どんなに商品が良くても、絶対に伝わらない。

そして当然、売れない。

 

言葉の“型”を抜けて、ちゃんと考える。

その訓練をぜひ日々の中でやっていってください。 

 

というわけで、

「独自性のないブランドは、どれだけがんばっても売れません」という話でした。

 

もし今、自分のブランドが“ふんわりした言葉”でしか表現されていないと思ったら、そこから見直すことをおすすめします。