EC運営においては、広告運用や商品ページ改善など、やるべきことは山ほどあります。
しかし、どれだけ広告を頑張っても、どれだけ反応の良いクリエイティブを作っても、在庫がなければ売上は絶対に伸びません。
これは精神論ではなく、完全に物理的な話です。
売る商品がなければ、いくら注文が入っても出荷できない=売上ゼロ。
逆に、売れる分の在庫を確保していれば、広告や販促の効果を最大化できます。
「在庫を積めない」2つの理由
在庫を積めない原因は、主に以下の2つに分類されます。
1.キャッシュフローの問題
仕入れ資金が足りないケース。この場合は、融資や資金調達を検討する必要があります。
2.売れるかどうか分からない不安
「もし売れなかったら…」という心理的ブレーキ。
経営者なら誰もが感じる不安ですが、これを理由にしている限り、売上は伸びません。
成長期には“成長痛”があるのが普通
売上を伸ばすには、在庫を増やす投資が必要です。
もちろん、売れ残るリスクはあります。
ですが、すでに売れている商品であれば、そのリスクは想像よりも小さいことが多いです。
むしろ、「在庫がなくて売れなかった」ほうが機会損失は大きい。
キャッシュの圧迫や仕入れのプレッシャーといった“成長痛”は、ブランドを伸ばすなら避けられません。
それを避ければ売上曲線は横ばいのまま。
伸ばしたいなら、受け入れ、克服すべきです。
予約販売では限界がある
在庫を抱えたくない場合、予約受注という方法もあります。
しかし、これは納期が遅くなり、コンバージョン率が確実に下がります。
広告運用をしている場合、費用対効果も悪化。
短期的なリスク回避には使えますが、中長期的には在庫を持つ方が売上も広告効率も高まります。
納期はコンバージョン率に直撃します。
売上を伸ばすなら“攻め”で在庫を持つべき
本気で売上を伸ばしたいなら、
「在庫を積めるかどうか」ではなく**「どうやって積むか」**に頭を使うべきです。
・資金調達でキャッシュフローを改善する
・売れている商品の在庫を思い切って増やす
・在庫切れによる機会損失をゼロにする
これらを実行して初めて、広告や販売施策の効果が最大化されます。
在庫はコストではなく、売上の加速装置です。
