値付けの正解は「原価率」ではなく「回転率」だという話

繰り返しになるけど、値付けで一番やっちゃいけないのは「原価率だけ」で判断すること。
よく「原価率10%だから利益率高い」なんて話を聞くけど、それが本当に正解か?と言われたら、そうじゃない。

なぜなら、**どれだけ原価が安くても“売れなければ意味がない”**からだ。

「安く仕入れて高く売る」ではなく、「売れる構造を作る」

たとえば楽天みたいなモール型のプラットフォームは、基本的に“集客を自動化してくれる媒体”だ。
つまり、広告を打たなくてもユーザーが自然に来てくれる構造がある。
そういう環境では、「とにかく原価を抑える」よりも、「転換率(コンバージョン率)を上げるための価格設定」の方が圧倒的に重要になる。

具体的に言うと、
原価率30%の商品よりも、原価率50%でも販売数が伸びて結果的に利益が出るなら、それが正解。
単純に利益率のパーセンテージで見るのではなく、「いくら回して、いくら残るか」で考えることが大切だ。

新規顧客を取りたいときは「体験の質」で勝負する

今の時代、リピーターよりも“新規顧客”を取ることの方が難しい。
広告費も上がっているし、情報も飽和している。

だからこそ、最初の1回目の体験を最高にする必要がある。
そのために、利益を削ってでも品質の高いものを届ける判断は間違いじゃない。
短期的には儲からなくても、顧客が「これ、良かった」と思えばリピートにつながる。
結局それが一番効率的な利益構造になる。

値段の正解は「売ってみないと分からない」

もちろん、理屈だけで決めても意味がない。
大事なのは検証を繰り返すこと
同じ商品でも、販売価格を少し動かすだけで転換率が変わる。
在庫の状況、広告の調子、レビューの数——すべてが値付けの“答え”を変える。

だから僕はいつも、「値付け=仮説検証の一部」だと思っている。
高いか安いかではなく、“この価格が一番回るか”を見極めるための実験を続ける。

まとめ:値付けの目的は「売上最大化」ではなく「回転最適化」

結局のところ、

値付けの目的は“安く作ること”ではなく、“効率よく回して利益を最大化すること”。

原価率に囚われず、顧客体験・販売速度・リピート率まで含めて最適化していく。
それこそが、長期的にブランドを育てるための「正しい値付け」だと思う。

 

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