よく「ランディングページってABテストした方がいいですか?」という相談をいただきます。
結論から言うと、スモールビジネスのECサイトでは必ずしも必要ではありません。
もちろん、広告費や売上規模が大きくなれば、コンバージョンレート(CVR)が0.5%上がるだけでも動く金額が変わります。
そのレベルになればABテストはやった方がいいです。ですが、ABテストにはコストがかかります。
テスト用に2種類のLPを作り、トラフィックを分け、十分なデータを集める必要があります。小規模事業では、そのコストを考えると費用対効果が合わないケースが多いです。
■LPよりも“バナー”のABテストを優先
僕は、LPよりも広告バナーやクリエイティブのABテストを先にやるべきだと思っています。
なぜなら、広告段階でクリック率が変われば、そもそもLPに訪れるユーザー層や意欲も変わるからです。バナーで仮説を積み重ねていく方が、効率よく学びを得られます。
■LPは“テストより更新”で育てる
ABテストを目的化してしまうと、「テストしたいからテストする」という目的にすり替わりがちになります。
でも本質は“コンバージョンレートを上げること”です。
そのために僕が推奨しているのは、LPを何度も見返して更新し続けること。
毎日、少しずつ見直して、
「この言い方で伝わるかな?」「ここ読みにくいな」「もう少し写真を増やしてみよう」
と改善を積み重ねていく。
この地味な作業の中で、CVRが上がったり下がったりする感覚が掴めてきます。
そうやってページを“育てていく”ことこそ、スモールビジネスにおける最も現実的で効果的なテストです。
■ABテストより「愛着のある1枚」を磨こう
ABテストは目的ではありません。
CVRを上げることが目的です。
だからこそ、テストよりも「このページを見てお客さんが気持ちよく買えるか?」を徹底的に追求してください。
ABテストをするより、“自分が心から納得できる1枚のLP”を何度も改善していくことの方が、結果的に売上につながります。
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