1人ECこそ、全員Amazonをやった方がいいと思う理由
はい、皆さんおはようございます。
今日はどストレートに 「Amazonとの付き合い方」 について話します。
僕がAmazonを始めたのは、1人法人を立ち上げた年なので、もうだいたい10年くらい。
昔は1日200万売れてたこともあるし、今はだいぶ状況も変わりました。
それでも結論だけ先に言います。
自社ECをやっている1人ECは、全員Amazonをやった方がいい。
正直、これが本音です。
なぜ1人ECはAmazonを「必ず」持っておくべきか
理由はシンプルで、「Amazonでしか買いたくない人」がめちゃくちゃ多い からです。
・決済情報がすでに登録されている
・配送スピードへの安心感
・「よく分からない自社サイトよりAmazonの方が安心」という心理
僕の感覚値ですが、
広告を見て商品を知っても「自社サイトでは買わずに、Amazonで探す人」が少なくとも2割はいると思っています。
つまり、
・広告 → 自社サイトを見る
・「いいな」と思う
・でもAmazonで売ってない
・「じゃあ、やめとくか…」
この流れで 静かに失注しているお客さんが、必ずいる ということです。
だから僕は、
「自社ECで月商100万円以上ある人で、Amazonに出してないのは、普通に機会損失してるよね」
と考えています。
Amazonのコスト構造は、思っているより優しい
Amazonの基本的なコスト構造はこんな感じです。(※ざっくり僕の体感ベース)
・月額固定費:約4,980円
・販売手数料:売上の約10%(カテゴリによる)
・広告費:スポンサープロダクトなどをどれだけ回すか次第
FBAに預けるなら、もちろんFBA手数料・配送料も乗ってきますが、
それでも 「固定費+成果報酬」型 なので、楽天ほど重くありません。
僕の今の数字でいうと…
・自社サイト:月商 800〜1,000万円
・Amazon:月商 250〜280万円
利益率はざっくりこんな感じです。
・自社サイト:広告費などを引いた後 → 利益率15〜20%
・Amazon:広告費などを引いた後 → 利益率40%前後
正直、自社ECより Amazonの方が利益率が高い という、ちょっと逆転現象が起きています。
なので、僕の中ではもう普通に
「Amazonは売上の柱というより、“利益を支えるもう一本の足”」
ぐらいのイメージで見ています。
自社EC × Amazonで「ポートフォリオ」を組むという発想
よくあるパターンとして、
自社ECだけで頑張るとこうなりがちです。
・自社ECの売上:100万円
・粗利率:60% → 粗利60万円
・広告費:50万円
→ 手残り利益:10万円(利益率10%)
これ、めちゃくちゃよく聞く話です。
「売上は立ってるけど、しんどい…」ってやつですね。
ここに Amazon売上50〜100万円 が乗ってくると、話が変わります。
例えば…
・自社EC:売上100万円 → 利益10万円(広告重め)
・Amazon:売上100万円 → 利益率40% → 利益40万円
合計すると、
売上200万円で利益50万円(利益率25%)
これが「Amazonをやるか・やらないか」で丸ごと変わる、という話です。
Amazonを「自社ECと競合するチャネル」と見るのではなく、
“同じお客さんを別の場所で拾いに行くチャネル”
としてポートフォリオで組み立てるのが正しい考え方だと思っています。
「Amazonと自社ECが競合するから出したくない」は、正直ナンセンス
たまに聞くのがこれです。
「Amazonに出すと自社ECと競合して、広告費がもったいない」
これ、ハッキリ言いますけど、
机上の空論でしかものを言ってないコンサルの典型 だと思っています。
現実は逆です。
・自社広告やSNSで商品を知る
・その場では買わない
・後でAmazonで探して買う
こういう動きの人が、一定数必ずいる からです。
自社ECで月商100万円以上ある人なら、
Amazonの月額4,980円と手数料10%なんて 余裕で回収できます。
だから僕はこう言い切ります。
「自社ECがあるのに“競合が怖いからAmazonやらない”というコンサルは、正直レベルが低い。
経験値が足りてないだけだと思う。」
これは辛口ですが、本音です。
楽天市場と比べたとき、なぜまずAmazonをすすめるのか
じゃあ、楽天市場はどうなのか?という話。
僕の結論はシンプルです。
「今から新規で入るなら、楽天より圧倒的にAmazon優先」
理由はいくつかあります。
・楽天は 初期費用だけで30〜40万円前払い(プランによる)
・契約期間も半年〜1年縛りがある
・固定費が重い割に、最近は 新規出店でのうまみがかなり減っている
・「頑張れプラン」などで固定費を抑えられても、結局 手数料が高い
もちろん、昔から楽天でしっかり育てている人は、そのままやればいい です。
ただ、
「これからモールを増やしたい」「1人ECでリソースもお金も限られている」
という前提なら、
まずAmazonから 入るのが現実的だと思っています。
FBAは「面倒だけど、やる価値はある」
Amazonやるなら、基本スタンスはこれです。
自社出荷だけでやるなら、正直Amazonにいる意味が薄い。
やるならFBAに預けた方がいい。
理由はシンプルで、
・プライムマークが付く
・配送スピード・信頼感が圧倒的に上がる
・「とりあえずFBAの商品から買う」という人が多い
からです。
もちろんデメリットもあります。
・セット商品の作成が面倒(1個セット・2個セット・3個セットを自分で組むなど)
・チラシや同梱物を入れるのも、全部自前で作業してから納品 しないといけない
・倉庫トラブル(最近あった茨木倉庫の火災みたいなもの)リスクもゼロではない
それでも、「売上と利益の柱になるなら、面倒でもやる価値はある」 というのが僕の結論です。
10年前のAmazonと、今のAmazonはまったく別物
正直、10年前のAmazonはめちゃくちゃ楽でした。
・スポンサープロダクト黎明期
・広告をちゃんと回している競合がほぼいない
・「需要はあるのに誰も攻めてないキーワード」を拾って、
そこに商品を仕入れて広告をかけるだけで、バンバン売れた
「なんでそんなに売れるんですか?」と聞かれても、
具体的なやり方を言ったら真似されるので、当時は絶対言いませんでした。笑
でも、あの頃は**「ちゃんとやれば誰でも勝てる時代」**だったのは事実です。
一方、今は…
・Amazon特化のマーケターや代理店が山ほどいる
・広告メニューも複雑化(SP・SD・動画など)
・競合も多く、入札単価も上がっている
つまり、
「Amazonというプラットフォームは伸び続けているけど、
1プレイヤーが取れる“おいしい部分”はどんどん薄まっている」
YouTube・Instagram・TikTokでもまったく同じ現象が起きています。
ブームになればなるほど、「早く乗った人の取り分が大きく、後発組の取り分は小さくなる」 のは、どのプラットフォームでも共通です。
スポンサープロダクトとスポンサーディスプレイの話
よく質問をもらうのが、これです。
「スポンサーディスプレイ広告って費用対効果どうですか?」
僕の正直な感想は、
SP(スポンサープロダクト)だけでいいケースが多い
SD(スポンサーディスプレイ)は、
・テキストが入れられない
・掲載枠が少ない
・クリエイティブでの差別化が難しい
→ 結果、入札単価が高くなりがちで、コスパが悪くなりやすい
というイメージです。
うちもバターコーヒーなどでは広告を回していますが、
取れているキーワードは
「バターコーヒー」
「ミウラタクヤ商店」「EATHACK」ブランド名系
ROASは1.5とか
→ 「やってもいいけど、めちゃくちゃおいしいわけではない」という感じです。
なので、
「Amazonの中だけで新規を取りまくる」ことに期待しすぎない方がいい。
むしろ、
・外部(Meta広告・Google広告・SNS)で認知を取る
・購入の受け皿として自社EC+Amazonを用意しておく
この設計の方が、現実的です。
「とりあえず置いておく」だけでも十分に意味がある
ここまで色々話しましたが、
僕が1人ECの人に伝えたいポイントはめちゃくちゃシンプルです。
・自社ECがある
・商品点数はそこまで多くない
・月商100万円前後は売れている
こういう人は、難しく考えずに、まずAmazonに出す。
・全SKUじゃなくてもいい
・売れ筋だけでもいい
・最初は広告をガンガン回さなくてもいい
「Amazonにも商品がある状態」を作るだけで、
今まで静かに取りこぼしていたお客さんを拾えるようになります。
そこから先、
もっと攻めるかどうかは、各自のリソースと戦略次第で決めればOKです。
まとめ:Amazonは“攻めるチャネル”というより“取りこぼし防止装置”
最後にもう一度、今日の結論をまとめます。
・自社ECをやっている1人ECこそ、Amazonをやった方がいい
・理由は、「Amazonでしか買いたくない層」を確実に取りこぼしている から
・月額4,980円+手数料10%は、
自社売上が月100万円を超えている人なら、ほぼ確実に回収できる
・自社ECとAmazonは「競合」ではなく、ポートフォリオ(役割分担)
・楽天新規より、現時点ではAmazon優先の方が現実的
・FBAは手間だが、「売れる構造」を作るうえではほぼ必須
・「Amazonの中だけで生きる」のではなく、
外部で認知 → Amazonでも買える状態にしておく のが大事
Amazonはもう昔みたいに“楽して勝てる場所”ではないです。
それでも、1人ECの事業全体の利益を底上げしてくれる大事なピース であることは、今も変わってません。
やるか迷ってるなら、さっさと1商品だけでも出してみてください。
そこから見える景色、かなり変わりますよ。
