メタ広告で失敗しない「鉄板出稿方法」まとめ
「メタ広告やったほうがいいのは分かってるけど、正直よく分からんし怖い。」
そんな人に向けて、ここ3年くらい僕がほぼこのやり方だけで回してきた「鉄板の出稿手順」を、改めてブログにまとめます。
先に結論だけ言っておきます。
・初心者はメタ広告“だけ”ちゃんとやれ。
・トラフィック目的は捨てろ。
・コンバージョンは妥協せず「購入」にしろ。
・クリエイティブは最低4枚+動画で検証しろ。
この4つを守るだけで、だいぶ「変な失敗」は減らせます。
なぜ僕は「まずメタ広告一択」と断言するのか
最初に、なぜここまでメタ広告を推すのかから整理します。
理由はシンプルに2つです。
1. コンバージョンが取りやすい媒体だから
2. 学習コストが他媒体より圧倒的に低いから
① メタはターゲティング性能がエグい
Google広告、TikTok広告、Pinterest広告、X広告…いろいろ媒体はあります。
でも、
**「成果を出す難易度」でいえばメタが一番“簡単”**です。
アルゴリズムが優れているので、こっちが細かく絞り込まなくても、勝手に「買いそうな人」に寄せてくれます。
だから僕の周りの“小さめEC事業者”で言うと、
・「Googleはうまくいってるけどメタが全然ダメ」な人は1割未満
・逆に「メタは刺さってるけどGoogleはイマイチ」が多数派
という感覚です。
② 他媒体の管理画面は、初心者にとってシンプルにキツい
もうひとつの理由は「学習コスト」。
・メタの管理画面:まだ人間が理解できるレベル
・他媒体の管理画面:初心者からすると普通に難しい
広告って、多くの人が「いいクリエイティブを出せば売れる」と思ってますが、
半分は「管理画面を理解してるかどうか」の勝負です。
・こう設定したら、どんな人に配信されるのか
・どの目的にすると、どこが最適化されるのか
この構造を理解していないのに、
「Googleのクレジット6万円もらえたからやってみました」
みたいなノリで手を出すと、高確率で迷子になります。
だから僕はあえて断言します。
メタでまだ成果出てないのに、他媒体に浮気する意味はほぼない。
勉強が目的じゃないですよね。
売上を作るのが目的なら、まずメタをやり切る。
そこから他媒体を広げればいいだけです。
出稿前の大前提:ピクセル埋め込みは「5億%」必須
ここからは具体的な「鉄板出稿フロー」に入ります。
まず一番最初にやることはこれ。
メタピクセルを絶対に埋め込む。
これをしていないメタ広告は、
ほぼ「目隠し運転」です。
ピクセルがないと、メタの強みが死ぬ
メタが強いのは、
・ECサイト側のデータ(誰が見て、誰が買ったか)を
・ピクセル経由で集めて
・それをもとに「買いそうな人」を学習していく
という仕組みがあるからです。
ピクセルが入っていない=学習の材料ゼロ
なので、いくらお金を流しても本気を出してくれません。
Shopifyならアプリで簡単に埋め込めます。
他のカートでも、やり方は絶対にあるので、そこはググってでもやり切ってください。
ピクセル未設定のメタ広告は、出稿前に中止していいレベルのミスです。
目的設定:トラフィック目的は「基本、やらなくていい」
次の落とし穴が「キャンペーン目的」です。
・リーチ
・トラフィック
・リード
・コンバージョン(売上)
いろいろ選べますが、ECでやるべきはひとつだけ。
必ず「売上(購入)目的」にする。
トラフィック目的は、数字だけキレイな「見せかけの成果」になりがち
広告を少しかじった人がやりがちなのが、
「まずトラフィック目的でCPCを下げて、そこから…」
というやつ。
実際、トラフィック目的にすると、
・CPCが20円とかまで下がって
・アクセスもめちゃくちゃ増えて
・「すごく集客できてる気」がします
でも、その裏側で起きているのは、
・「クリックはするけど、買わない人」が集まる
・結果として CVR0.3〜0.5%とかまで落ちる
という地獄です。
見た目の数字だけ見ると「広告効率良さそう」に見えるので、
ここで判断を誤る人が本当に多い。
トラフィック目的でECの売上をきっちり取れている人を、僕はほぼ見たことがありません。
ECで売上を取りにいくなら、トラフィック目的は原則「封印」でOK。
コンバージョンポイントは「購入」一択でいい
メタの担当者に、こんなことを言われた人も多いはずです。
「機械学習を安定させるには、週50件のコンバージョンが必要です」
ここでよく提案されるのが、
・「購入」だと件数が足りないので
・「カート追加」や「チェックアウト開始」を
コンバージョンポイントにしましょう
というやつ。
結論から言うと、これも基本やめた方がいいです。
カート追加最適化は「カゴに入れるけど買わない人」を増やす
最近特に増えてるのが、
・カート追加はめちゃ増えてるのに
・購入に全然つながらない
というパターン。
理由はシンプルで、
「カートに入れるけど、買わない人」に最適化されてるから。
なので僕の結論はこうです。
・コンバージョンイベントを「購入」以外にする必要はない
・週50件の購入がなくても、機械学習はちゃんと進む
妥協して「カート追加」に逃げない。
面倒でも「購入」で最適化する。
ここは譲らない方が、長期的には必ずプラスです。
オーディエンス設計:基本は「あまり絞らない」
次に迷うのが、オーディエンスの設計です。
・カスタムオーディエンス
・類似オーディエンス
・興味・関心ターゲティング
いろいろできますが、
初期段階では、むしろ何もしない方がうまくいきます。
メタは勝手に「いい感じ」に偏らせてくれる
メタ広告の性質上、
変にこっちが制限しなくても、
勝手に「コンバージョンしやすい層」に寄せてくれます。
たとえば、
・自分のお客さんは40代以上が多い気がする
→ 年齢を40歳以上に絞るのは「やってもいい」
でも実際は、絞らなくても配信結果を見ると、
40代以上に勝手に偏っていることが多いです。
リターゲティングも「余力があるなら」で十分
・サイト訪問者へのリターゲティング
・Instagramフォロワーへの配信
これも、「やってはいけない」わけではありません。
ただ、僕の感覚だと、
リターゲティングをあえて切った方が、
コンバージョン率が良かったアカウントも普通にある
というのが本音です。
なので初期のスタンスとしては、
・基本は「ほぼノーターゲティング」
・やるとしても 年齢だけ35歳以上 などの軽い制限
・細かいセグメントは「余力が出て、検証したくなってから」
でOKです。
クリエイティブ設計:1パターンで当てようとするな
ここが一番大事です。
1枚のバナーで当てようとするのを、今すぐやめてください。
僕が鉄板としているのは、
1つの訴求軸につき
・静止画バナー:最低4枚
・動画:最低1本
をセットで出す、というやり方です。
A・B・C・D、どの魅力が刺さるのかは「出してみないと分からない」
自分の商品には、いろんな魅力があると思います。
・Aという魅力
・Bという魅力
・Cという魅力
・Dという魅力
それぞれについて、
・A訴求のバナー(4枚)
・B訴求のバナー(4枚)
・C訴求のバナー(4枚)
・D訴求のバナー(4枚)
という感じで量産していくイメージです。
実際に回してみると、
・A訴求よりB訴求の方がCPAが安い
・C訴求はCTRが高くてCPMも悪くない
・D訴求は全然反応しないから捨てていい
みたいな「比較の材料」が山ほど出てきます。
この比較検証を回していくことで、
「うちのお客さんって、こういう言い方に反応するんだな」
という輪郭が、だんだん見えてきます。
静止画はCanva+画像生成、動画はYouTube+CapCutで十分
制作ツールも、正直ガチガチじゃなくていいです。
静止画
・ベースは Canva
・パッケージ画像などは、最近は Gemini(ナノバナナ)でAI生成 → Canvaで文字入れ
・見せたい箇所はフォントサイズでメリハリをつけるだけでOK
動画
・自分のYouTube動画を **Clipto(DLツール)**で落とす
・それを CapCutで編集して使い回す
・インフルエンサーさんに1分程度の動画を作ってもらい、
それを5秒ずつ切り刻んで「どの冒頭が一番反応がいいか」を検証する
特に動画は、
冒頭1秒でCPAが全然変わる
ので、同じ素材でも「最初の言い方」を変えて複数パターン作る価値があります。
「1回やってダメでした」で終わる人は、そもそも勝負してない
一番良くないパターンはこれです。
1. バナー1枚つくる
2. 1キャンペーンだけ回す
3. 「売れませんでした」
4. 広告は向いてないと判断して終了
はっきり言うと、これでは戦ったことになりません。
最低ラインは「複数訴求 × 複数バナー × 動画」を出して、
比較検証 → 改善までやり切ること。
・4枚バナー×1動画を入稿する
・回す
・データを見る(CPA・ROAS・CTRなど)
・「次はどんな言い方に変すべきか」を考える
・もう一度バナーと動画を作る
・また回す
このループを回して初めて、
「広告で売上を作る」という土俵に立てます。
広告費の考え方:「伸びたら使う」じゃなく「伸ばすために先に使う」
最後に、よくある勘違いをひとつ。
「今、月商30万円で広告費6万円(広告比率20%)です。
ここから月商100万円に伸ばしたいけど、
できれば広告費はあまり増やしたくないんですよね。」
これは完全に逆です。
・売上30万円 × 広告比率20% → 広告費6万円
・同じ効率で売上100万円を目指すなら
→ 広告費は20万円必要
なのに、
「6万円のまま、売上だけ100万円になってくれ」
は都合が良すぎる話です。
広告費は「伸びたら払うもの」じゃなくて、
「伸ばすために先に使うもの」です。
もちろん、
・広告比率が30%を超えると事業として苦しくなる
・だからこそクリエイティブやLPを改善してCPAを下げる
という改善は必須です。
ただ少なくとも、
「広告費を増やさずに売上だけ増やす」
という発想を捨てること
ここを理解しないと、いつまで経っても上限を突破できません。
まとめ:迷ったらこのセットだけやればいい
ここまでをギュッとまとめると、
「メタ広告で失敗しない鉄板出稿方法」はこうなります。
1. ピクセルを必ず埋め込む(Shopifyならアプリで一発)
2. キャンペーン目的は「売上(購入)」一択
3. コンバージョンイベントは妥協せず「購入」に固定
3. オーディエンスは原則広め(やっても年齢絞り程度)
4. 1訴求につき静止画4枚+動画1本を最低ラインとする
5. CPA・ROAS・CTRを見ながら、言い回しと切り口をひたすら検証
6. 広告比率(売上の15〜20%目安)から、必要な広告費を逆算して投下する
この「ベース」ができて初めて、
・Google広告を足す
・TikTok広告を試す
・PinterestやX広告を触る
という「次のステージ」に進んでいい、という感覚です。
まずはメタ広告をやり切る。
それが、スモールECの最短ルートだと僕は思っています。
