Tiktok shop結局どうなの?やるべき?高松に聞いてみた 251214

今日の本題はTikTok Shop。2ヶ月前にも話題にしたけど、今回は参加者の反応を見ても“気になってる人が増えてる”空気感が濃い。

ただし前提として、TikTokって個人的に見て楽しいSNSというより、やる側(売る側)としての難易度が高いSNS
テンションも必要だし、演者として向き不向きがハッキリ出る。
「自分は絶対向いてない」「YouTubeの方が好き」みたいな正直な感覚も、むしろリアルだ。

TikTok Shopの「数字の比較」は雑に信じると痛い

日経クロストレンド等でTikTok Shopの数字が話題になったが、数字の切り取りだけで「厳しい」「終わった」は判断が早い。
比較対象(Yahooや楽天など)との前提条件も違うし、メディアの“見せ方”に引っ張られると、思考が止まる。

重要なのはここ。
「で、現場では何が起きてるの?」
この問いに答えるには、運用してる人の一次情報が一番強い。

セラー(店舗)アカウントで売るのは難しい。だから“個人メディア”が効く

高松さん側の実践が面白い。

・まずはセラー(ブランド)アカウントで投稿 → 売り込み感が強くて回らない

・ライブも試す → 難しくて伸びない

・そこで発想を変えて、個人クリエイターアカウント(メディア)を別で立ち上げ

・アフィリエイトで他社商品も紹介しつつ、時々自社ブランドも混ぜる

ポイントはここで、TikTokは
**「バズるフォーマット」「売るフォーマット」**が別物。

さらにTikTok Shopの管理画面では、
売れてる動画・売れてる導線・クリエイターの傾向がかなり見える。
つまり、根性論じゃなく研究→型化→量産ができる土壌がある。

“フォロワーが多い=売れる”ではない。むしろ逆がある

ここも現場感が強い。
TikTok Shopでは、フォロワーが多いキラキラアカウントが勝つとは限らない。
売るために最適化された投稿が刺されば、無名でも売れる。

ただし、これは希望とセットで現実もある。

・1本目が8万再生→売れる、みたいなことも起きる

・でも次が続かず右肩下がりも普通にある

・「初心者優遇」っぽい挙動もあるが、再現性は読みにくい

結局、TikTokは“当たり”が出るまでの試行回数が必要で、
動画を作り続ける体力がない人には厳しい

TikTok Shopは手数料7%。ただ今は“3ヶ月3%”などの条件も

手数料の話も現実的。TikTok Shopは手数料が高め。
ただ、条件次第で期間限定の優遇がある。
とはいえ、手数料の話より重いのは次の論点。

リピートやLTVは「まだ追えない」。だから“今は割り切り”になる

「TikTok Shopでリピート取れるの?」
この問いに対しては、現状は厳しめ。

・そもそも管理画面に分析機能が揃っていない

・追いたくても追えない

・将来的に改善される可能性は高いが“今は未整備”

だから判断軸はこうなる。
TikTok Shopで儲けに行くというより、
動画制作を通じてオーガニックの筋力を鍛える価値が大きい。

“TikTokやって良かった”の結論:オーガニック力が爆上がりした

この対談のいちばん前向きな着地がここ。

TikTokで揉まれると、

・企画力が鍛えられる

・伸びる/伸びないが露骨に出る

・「広告って楽だったんだ…」と痛感する

・結果、広告で無双できる強いクリエイティブが量産される

つまりTikTokの価値は、アカウント資産よりも
**“コンテンツ制作スキルの資産化”**にある。

顔出しやキャラが強くなくても、手元・構成・見せ方で勝てる。
(ただし美容など領域によっては“手元のキャスティング問題”は出る)

伸びる題材は強い。商品ジャンルの“求心力”は残酷なくらい差が出る

コストコ試食の例えが刺さる。
一風堂の試食は行列、でもセノビックは捌けない。
この差は努力不足じゃなく、商材の求心力差

SNSでも同じで、

・伸びる商品

・伸びない商品

は、わりと残酷に分かれる。
健康食品やプロテインは、どうしても不利になりやすい。
だからこそ「入口商品(ドアノック)」設計が重要になる。

TikTokと著作権:結論、TikTokの音源は危ない。CapCutは使い方次第

編集ツールの現実論も出た。

・CapCutは便利。触ればできる

・商用利用は「編集機能」はOK寄り

・ただしCapCut内素材・音源はグレーが混ざる可能性がある

・さらにTikTok投稿時に付ける“流行り音源”は商用だと基本アウト寄り

この辺は「みんなやってる」では守ってくれないので、
やるなら最低限のルール意識は必要。

それでも三浦が今熱いのは「Google×ブログ×動的検索」

後半は三浦側の近況。
結論、TikTokの動画にテンションが上がらない一方で、
Googleの地道な運用(除外・精査・低予算での探索)をやっている。

特に面白いのが、

・ブログを大量に置く

・動的検索広告(DSA)が想定外のキーワードで拾う

・ブログ経由で信頼が積み上がり、購入につながる

「ケトジェニック」「クレアチン」「女性の鉄分」みたいなキーワードで
ブログに飛び、そこから買われる動きが出てきている。

テキストはAIで量産できる。
さらに音声入力→AI整形で、記事制作の負担は落ちる。
結局、**読むか読まれないかは“タイトル”**が握っている。

拡大を止めた理由:利益が残らない成長は最悪。だから“LINEのセグメント運用”へ

ここがECの人に一番効くパート。

・四半期で見れば2億が見える伸び方はした

・でも利益が残らない

・根本原因は「新規獲得コストが高すぎ」

そこでやり直したのが、

・LINE配信のセグメントを超細かく切る

・100人規模に送って5人買えば十分インパクトが出る

・F1(初回客)を取りにいき、F2に上げる設計に寄せる

・「購入後4〜5日以内」に教育を厚くする

さらに、
バターコーヒーのような“入口商品”がLTVを押し上げる仮説も見えてきた。
プロテインは入り口として重い。
だからドアノックで入ってもらい、コミュニケーションで次を買ってもらう。

派手じゃない。地味。でも強い。
2026年が怖いなら、こういう足腰の運用が生存確率を上げる。

まとめ:TikTok Shopは「やる/やらない」より、“自分の勝ち筋”を選ぶ話

この対談で出た答えはシンプル。

・動画体力があるなら、TikTok Shopは挑戦価値がある

・ただしTikTok単体で夢を見ると危険(分析も未整備)

・でも“オーガニックの修行”としては最強クラス

・文章・検索・LINE運用が得意なら、そっちで勝てる

・結局、向いてる土俵を選ぶのが一番強い

やるなら、覚悟して量を出す。
やらないなら、迷わず別の勝ち筋を磨く。
中途半端が一番しんどい。これは間違いない。

音声はこちら▶︎

商売の原理原則から売上を上げる三浦塾

小手先の方法論ではなく筋肉質な売上を作る力を身につける方法を教えます。

1 / 3
1 / 3