バナー制作がしんどい人へ。売上を動かすのは“デザイン”より“言葉”です
「バナー作るの、しんどい…」
この悩み、めちゃくちゃ多いです。
でも率直に言います。
しんどくなる最大の原因は、丁寧に作りすぎていること。
こだわるのは悪じゃない。むしろ細部に気がつく人ほど強い。
ただ、それが原因で手が止まり、バナーが量産できず、検証が進まないなら——その“こだわり”は足かせになります。
ちょっとしたデザインのこだわりで、売上はほぼ変わらない
あえて断言します。
細かい装飾・微調整・見栄えの差で、売上は劇的に変わりません。
もちろん、デザインが全く影響しないとは言いません。
ただ、ECで本当に売上を動かすのは、表面の見た目よりも
・何を伝えるのか(訴求軸)
・どう伝えるのか(言葉)
・どんなコミュニケーションを取るのか(スタンス)
こっちです。
デザインは「最終的な窓口」。
裏側(伝えるべき中身)が弱ければ、デザインが良くても張りぼてになります。
逆に言えば、**多少ボロくても“言葉が生きていれば刺さる”**時代です。
売れるかどうかを決めるのは、デザインじゃなくて「写真」と「訴求」
特にアパレルや雑貨みたいなカテゴリはわかりやすい。
売れる・売れないを決めるのは、まず写真の力です。
そして、その写真に何を言わせるか。
結局、最後に勝つのは**テキスト(言葉)**です。
だから、制作が苦手な人ほど「デザイン」から入るのをやめた方がいい。
バナー制作が一気に楽になる順番:テキスト → 写真 → レイアウト
多くの人がやりがちなミスがあります。
最初にレイアウトから考えてしまう。
で、作ってる途中で
「やっぱ言い方変えよう」→文字変更
「文字変えたからサイズ変更」→配置崩れ
「崩れたからレイアウト調整」→沼
これが地獄の正体です。
制作で一番時間を食うのは、だいたいレイアウト調整。
だから先にやるべきはこれです。
1. バナーに載せるテキストを確定する
2. 写真(商品画像・イメージ)を決める
3. 最後にレイアウトを整える
これだけで、手が止まりにくくなります。
“綺麗なバナー”より、“検証できるバナー”が強い
ここで大事なのは、「デザイナー級の完成度」を目指すことじゃない。
目的は、
広告を回して、反応を見て、改善すること。
ECは試行錯誤ゲーです。
回数を増やした人が勝ちます。
実例として、僕が運用している羽毛布団の案件では、
最初は誰に刺さるかもわからない状態から、バナーを大量に作って検証を繰り返しました。
議論も何回もして、クリック率やカート追加率などの反応から
「刺さってるポイント」を特定して深掘り。
結果、CPAが10万円近かった月から、翌月には4万円台まで落ちた。
これはデザインを磨き込んだからじゃなくて、検証して改善したからです。
バナーは正方形でいい。1キャンペーンに4〜5本入れて回せ
悩むなら、まず型を固定しましょう。
・バナーサイズは正方形でOK
・メタ広告なら1キャンペーンに4〜5本入れて配信
・良かったものは「なぜ良かったか」を言語化して再生産
この流れを回すと、
「うちの訴求軸ってこれかも」が見えてきます。
これからの時代、制作スキルは必須。でも完璧じゃなくていい
正直、これからECはどんどんハードになります。
・商品力も求められる
・プロモーションも自分で作れた方が強い
・消費者のリテラシーも上がってる
でも、ここで大事なのは「完璧」じゃなくて「前進」です。
苦手を理由に止まると、何も積み上がらない。
逆に、雑でもいいから作って回して改善していけば、ちゃんと報われます。
だから最後にもう一回。
バナー制作で迷ったら、最初にテキストを確定してください。
刺さる言葉を見つけた人が、ECでは勝ちます。
