コンセプト&広告訴求軸の言葉の作り方 meta広告の予算上げ方 20251218

「コンセプトが決まらない」「広告の訴求軸がいつも同じになる」
この相談、めちゃくちゃ多いです。

でも結論はシンプルで、言葉が抽象的になるのは“言い回しのセンス不足”じゃない。考えの解像度が低いだけです。
そして、その解像度を上げる最短ルートは「自分の頭をひねること」ではなく、お客様を深掘りすることです。

1) 言葉が出ない人の9割は「言語化能力」ではなく「お客様理解」が足りない

言語化が得意な人は一部(体感2割)。残り8割は、普通に言語化が得意じゃない。
じゃあその8割がどうすればいいかというと、やることは1つで、お客様の解像度を上げることです。

言葉を作ろうとして沼る人ほど、「存在しないペルソナ」を想像してコピーを作りがち。
でもそれ、売れません。理由は簡単で、共感が生まれないからです。

2) ヒアリングは「理由を聞け」じゃダメ。必ず2分割する

お客様に「なんで買ったんですか?」って聞くだけだと、だいたい失敗します。
なぜなら「買った理由」は1つじゃなく、最低でも 2つの行動に分かれるから。

絶対に聞くべき2つ

1. なぜ自分たちを認知したのか?(どこで知ったのか)

Instagram?Google検索?X?TikTok?紹介?

2. なぜ購入を決断したのか?(なぜ財布を開いたのか)

価格に納得した理由は?信頼したポイントは?不安が消えた瞬間は?

ここを取れないと、訴求軸は一生フワッとします。

3) 「ブランド側が考えたキャッチコピー」はだいたい価値が薄い

強い広告コピーは、基本的に**お客様の言葉の“再編集”**です。

お客様が「認知→検討→購入」を進めた過程には、リアルな感情があります。
その感情は、共感を生みます。だから売れます。

逆に、運営者が憶測で作った言葉は「それっぽい」だけで刺さらない。
費用対効果が悪い広告になるのは、ここが原因です。

4) 売上が少ない時ほど「新規を追うな。既存に聞け」

たとえば売上10万円でも、客単価7,000円なら15人、5,000円なら20人います。
答えを持ってる人が既にいるんですよ。

なのに多くの人は「次の新規施策」に走る。
違います。まずやるのは、15〜20人に“買った理由”を徹底的に聞くことです。

5) 「返信が来ない」は当たり前。そこで止まるのが一番もったいない

「メルマガ送ったけど返ってこない」
これ、当たり前です。むしろ返ってこないのが普通。

大事なのは、接触頻度。営業と同じです。
1回だけ聞いて諦めるのは、努力じゃない。

・3回、4回と丁寧にお願いする

・返信しやすい形にする

・それでも返らないなら、別の導線(LINE/電話/DM)も試す

“答えをもらう”ところまでやって初めて「お客様理解に取り組んだ」と言えます。

6) 返信率を上げるコツ:オープン質問をやめて、クローズド質問を混ぜる

「何か質問ありますか?」は、相手の負担が重い(オープンクエスチョン)。
返信率を上げたいなら、Yes/Noや選択式に寄せる(クローズドクエスチョン)。

例)

「発信は役立ってますか?(はい/いいえ)」

「どこで知りましたか?(Instagram / 検索 / 友人 / その他)」

「買う決め手はどれですか?(価格 / 信頼 / 実績 / 悩みの一致)」

“答えやすさ”を設計すると、返信は増えます。

7) 実例:訴求軸は、お客様の一言から生まれる

たとえば「断食プロテイン」という言い方も、運営側の思いつきではなく、
「断食の時にこのプロテインが効率いいと思った」というお客様の言葉が起点。

こうやって、訴求軸は“現場の声”からしか育たない
だから、コンセプトに悩むなら、まずやるべきは「聞くこと」です。

8) ついでに:メタ広告の予算の上げ方(結論:ドンでもOK、ただCPAは上がる)

質問にあった「いきなり10倍にしていいのか?」ですが、結論、上げてOKです。
よく言われる「20%ルール」に縛られすぎなくていい。

ただし、覚えておくことが1つ。

予算を上げれば上げるほど、CPAは基本上がる
→ 購入しない層にも配信が広がるから。

おすすめのやり方はこれです。

1. まず2倍〜10倍で上げてみる

2. CPAが合わなくなったら少し下げる

3. “ちょうどいい予算帯”に落ち着かせる

あと「同じ広告を10本回すべき?」は、正直ケースバイケース。
手間をかけるより、1キャンペーンで予算を伸ばすのも全然アリ。
ただ、複数訴求が作れる商材なら、訴求別に分けて試す価値は高いです。

まとめ:コンセプトと言葉の答えは「自分の頭」ではなく「お客様の中」にある

言葉が出ないのはセンスの問題じゃない。
お客様理解が足りてないだけです。

だからやることは明確で、次の2つを取りにいく。

・なぜ知ったのか?(認知)

・なぜ買ったのか?(決断)

そして、1回で返事が来なくても当然。
接触頻度と質問設計で、答えを取りにいく。

ここまでやれば、コンセプトも訴求軸も、驚くほど勝手に固まってきます。

 

音声はこちら▶︎

商売の原理原則から売上を上げる三浦塾

小手先の方法論ではなく筋肉質な売上を作る力を身につける方法を教えます。

1 / 3
1 / 3